daimapower1989のブログ

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~薬局でありそうな風景について架空の会話形式で説明しています~糖尿病の 木瓜 拓内(ぼけたくない)さんは、基礎と追加の二種類のインスリンを打ちインスリン抵抗性改善薬のアクトスと、二種類の降圧薬をのんでいらっしゃいます「数年前、海外のインスリン吸入薬が、日本にも上陸すると聞いて楽しみに待ってたのに  直前でポシャった事があるけど、又、新しい吸入インスリンが出たって言うじゃない?」2006年にファイザーが発売したエクスベラというインスリン吸入薬は、使い勝手やコスパが悪く、又喫煙歴の有る人の肺癌リスクが上昇するなどの副作用の問題もあり日本では承認されませんでしたが、今年又新たな吸入剤がFDAで承認された様ですね「今度こそ幻の吸入インスリンで終わらず、日本でも販売に漕ぎつけられるかな?」   どうでしょうね~今回のは、デバイス的にかなり小さくなり、取扱い易くなっていますがやはり喫煙歴の有る人や、喘息や気管支炎や肺気腫などの持病がある人は使えない様ですね「以前のはネットで画像を見たけど確かにデカかったね~でも、これだけ医学が進歩してる  んだから、もうそろそろ、注射の痛みから解放されてもよさそうな気がするんだけど・・・」同じ様にホルモンが不足する病気でも、甲状腺ホルモンでしたら経口剤で済みますものね~インスリン内服薬の開発も進んでいますから、希望を捨てず待ってらしたら良いじゃないですか「インスリンは記憶力を高めるそうで、こないだテレビで、インスリン吸入がアルツハイマーに  効くと言ってたけど、糖尿病でも無い人がインスリン吸入しても低血糖にならないのかね?」アルツハイマー病(AD)や認知機能低下を抑制するのは、鼻吸入のインスリンですのでインスリンは鼻静脈から脳に移行して、末梢にはほとんど行かず、血糖値には影響しません「糖尿病より先に、認知症でインスリン吸入が承認されちゃったりしたら、口惜しいなぁ」  ADの人は、末梢では高インスリン血症、脳内ではインスリン不足と言われていますインスリンは、脳では記憶を助け、又ADの原因であるβ アミロイド(Aβ)の蓄積を防ぐ働きがあり、逆に末梢での高インスリン血症はインスリン抵抗性を介して炎症性サイトカインという悪い物質を産生し、脳の神経を傷めると言われています「糖尿病の人は、アルツハイマーや認知症にも気をつけた方が良い、と聞いた事がある」   糖尿病があると、ADや脳血管性認知症(VD)になるリスクが2~3倍高まるそうです高血糖により血管が傷つくので、昔から糖尿病の人はVDになり易いと言われて来ましたがインスリン抵抗性がADを促進する事も判明したので、どちらにも注意が必要なのです「インスリン注射している人は、そのうちインスリンを、肺と鼻と両方から吸入するように  なるのかもね~でもインスリンを鼻吸入したら、鼻の癌になる危険性があるんじゃない?」確かにインスリンには細胞増殖作用がありますので、肺や鼻からの吸入など、局所的用法で反復投与していると、その部位の癌を誘発するのではないか、という恐れは付いて回りますね「僕の使ってる基礎インスリンのランタスが、癌になり易いって脅かされた事もあるし  アクトスでも膀胱癌になる恐れがあるというんで、時々尿検査されるんだよね」残念ながら糖尿病そのものが発癌リスクを高めますので、データ上糖尿病治療薬で発癌リスクが高まったとしても、糖尿病のコントロールが悪いせいなのかも知れず、判別が難しい所です「糖尿病だけでも厄介なのに、癌やボケの危険性も高くなるなんて全くヒドイ病気だよ」  現代の様な超高齢化社会では、糖尿病で無くても半数の人がADや認知症になるそうですよ「今はボケられる迄長生き出来る様になったという事か、昔の人はボケる前に死んでたんだ」  昭和30年の平均寿命が65歳で、平成20年で83歳ですから、昔と比べてほぼ20年長生きになった分は、認知症や癌や骨粗鬆症や梗塞性疾患等の、加齢による疾患は増える一方です「僕の爺様は65歳で死ぬ迄帳簿つけてたけど、今88歳のオヤジはボケちゃってるもんね」  アメリカの修道女(ナン)を対象として行われた『ナン・スタディ』で、高度なAD病変があったにもかかわらず、最期まで認知機能が衰えなかった症例が報告された事により現在では、Aβ蓄積などで脳の一部が障害を受けても、それを補う予備能力を上手く発動させれば、認知機能を保持する事も充分可能であるという共通認識が広まっています「オヤジもディサービスに行った日は、一時的に顔つきや言動がシッカリするんだが  どうやらボケ防止に良いパズルやドリルを解いたり、体操などをして来るらしい」認知機能をアップする様々なプログラムも考案されていますが、本人が自覚を持って趣味を持ち、運動を心がけ、前向きに生きる等の努力をするだけでも、認知症は防げるのです「ボケちゃえば何も分からないんだから幸せだとも言うけど、やっぱりボケるのは嫌だよ」  朗報なのは、アクトスの様なチアゾリジン系のお薬は、インスリン抵抗性を改善して脳神経の炎症を抑えると共に、脳でのAβの蓄積を抑える効果もあると報告されています「インスリン抵抗性がボケの原因なら、アクトスがボケに効くのは道理だよね」  認知症を食い止めるには、高血圧を是正して、脳の血流を良くする事も有効ですがどんなに良い降圧薬をのんでいても、脳内に入って行かないお薬では意味がありません「前にノルバスクのんでたけど、脳にはあまり効かないので、他のに変えたんだよ」  ノルバスクはカルシウム拮抗薬と呼ばれる系統のお薬ですが、脳内移行性が高くないので同系統の中で脳血液関門を通過し易いニバジールというお薬に変わっていますし、もう一つ出ているアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)という系統のミカルディスも同系統の中では脳内移行性が高く、さらには若干アクトスと似た作用も併せ持っています「オヤジは認知症の薬のんでるけど、それは認知症になってからのむ薬なんだって」  アリセプトには認知症改善作用迄は無く、進行抑制効果しかありませんので、本来は認知症発症以前にのむべきなのでしょうが、保険適応上発症していないと処方されません「アクトスとか降圧薬とかで、ボケ防止の為の最高の布陣を敷いて貰ってるから、後は     自分で頑張るしかないね~科学の発達でボケの原因が解明された事で、ボケ防止策も分りそれを実行するかしないかは本人次第だから、ボケも自己責任と言われる時代が来るかも」レビー小体型やピッグ病等の特殊な認知症以外は、ある程度自助努力で防げるかも知れませんね今回FDAで承認された吸入インスリン Afezza(アフレッザ)はエクスベラと同じく、速効型インスリンの代わりに使用されるそうです昭和30年の平均余命、0歳時男性63.60歳、女性67.75歳平成20年の平均余命、0歳時男性79.29歳、女性86.05歳私の祖母は昭和30年代に63歳で亡くなりましたが、当時としては普通だったんですね脳内移行性の少ないアムロジピンと比較して、脳血液関門を通過し易いニルバジピンでは有意にAD発症を抑えたという、ヒトでの報告がありますADリスクファクターの有る人を対象に、アクトスの少量投与がAD発症抑制効果があるのではないかという試験が始まっているそうです(参考)「NilvadipineとPPARγアゴニストの併用により認知機能や脳血流量が改善した早期アルツハイマー病の一例」  佐藤友彦他  日老医誌「糖尿病合併症としてのアルツハイマー病」  横野浩一  老年医学の展望 お盆は主人の実家の京都でした    深山幽谷の様な佇まいのお寺に行きました    涼しくて良かったです    苔むすのには何年もかかると言いますね    名の有る方々のお墓所が沢山あるらしく 確かにこんな所で埋葬されたい様な、静かな所でした  多肉植物も順調に? 増殖中~      バラ咲きエケベリアが綺麗    by 薬剤師ブログタイムズ このブログが面白かったらクリックお願いします      あなたの街の薬剤師 ...