やっぱり、私の年代で言えば、ウルトラマン、
仮面ライダーですね。仮面ライダーは、初めての
等身大ヒーロー物であり、今迄、怪獣モノばかり
見て来た、私には、新趣向の特撮番組だったの
ですが、いやはや、今から考えると、仮面ライダー
の敵である、ショッカーやデストロンとかは、
暴力団、軍隊ですね。きやつらは、世界征服を
企んでるのだから、当たり前ですけど。私は、子ども
の頃は、過保護育ちの児童でしたから、当時は、ただ、
エンターテインメントは勧善懲悪モノが、一番分かり
やすいから、仮面ライダーも、ただ、のんびり見てた
だけでした。でも、ショッカーとかやらは、毎回いろんな
個性を持った怪人が登場するわけですが、きやつらは、
戦闘員数人と、民間人を襲い、「武器の実験台になれ!」
と、いきなり、無茶苦茶なこと言って、口から吐く溶解液
や火炎放射の餌食にしてしまいます。(合掌)そして、
溶けたり、白骨になってしまった人間の死体を後にして、
「よし、引き揚げろ!」と、大威張りで去ってゆきます。
社会人になって、毎日、真面目に働いているのに、世の中の
矛盾、理不尽なことに、次々、遭遇した私は、ショッカーの
怪人どもに強殺された、ちょい役の小市民たちに、だんだん
感情移入するようになったのでした。仮面ライダーも、ショ
ッカーから、世界平和を守るために、戦っているなら、犠牲者
が出ないうちに、自分の義務を果たせないのか?とも思いますが、
私の言いたいことは、それではない。かなり、規模が大きく
科学力も持っている、愚連隊組織、ショッカーを、こんなに
恐ろしいやつらなのに、それを、少しも恐れず、戦闘員を
バッタバッタと倒し、怪人も仕留めちゃう、滝、藤兵衛、
そして、真打ちの仮面ライダー!私は、なぜ、勇気と体力が
万人に共通に備わらなかったのかと、切に想う。よわいものは、
所詮、犠牲になるしかないのだろうか・・・。神よ・・!!
