私は、弱輩の頃は、年配の女性のことで、
頭の中が、いろいろ迷っておりました。
「女性は不憫だなー。若い頃はバラの花の
ように美しいけど、歳をお召しになったら、
個人的な差ってものはあるけど、美貌が徐々に
廃れて来るもんなー。でも、男性だって、人の
こと言えないよなー。男だって、年取ったら、
頭も禿るし、躰も太るよなー。女性にとっては、
余計なお世話だ!ってとこかなー?何が何だか
分かんないなー・・」なんて、エンドレスに
考えてたなァ。当時の私は、物事の道理もよく
分からず、頭の中でしか、もう考えていなかった
のです・・。感傷的な考えに溺れてもがいてた
私でした。随分、昔の話しですが、ビートたけしの
TVタックルという番組で、視聴者の人生相談の
手紙を紹介するコーナーがあったように思うけど、
高校三年生の女の子からの手紙を取り上げていた。
彼女は、{私は、年を取ると、歯も抜け、腰も曲がり、
顔も皺が増え、老婆になるのが恐ろしいのです。私は、
未来のことを考えると、気が気でありません。たけしさん、
私は、どうしたらいいでしょうか。}と、ほぼ、こんな
内容だったと思う。その時、たけしや、他のキャストが
何て回答したか、忘れたけど、私も、当時は、こういう
話しを聞くと、頭の中がホントに分裂したものだ。
「神様!なぜ、にんげんは歳を取るのですか・・!そりゃ、
生老病死は人の宿命なんたらかんたらは聞いたことある
けど・・」と、考え込んでたなァ。おそらく、その手紙は
弱輩の男子が、女の子の名まえを語ってたのだろう。(当時
から、まあ、気づいてたけど。)この手紙の主も、僕と同じ、
内気気味な青年だったのだろう。若い頃は、実際は何もしよう
とせず、頭の中で理屈屁理屈ばかり考えてた私でした。
