怖い話とは、つまり、幽霊とか怪談話のことだろうか?
私自身は、天使や妖精の存在は信じるが、幽霊は最初から
いないと思っている。いるとしたら、それは、にんげんのこころの
歪んだ影だと思う。鎌倉時代のお坊さんである、親鸞聖人は、
「にんげんは罪悪深重の凡夫である」と言い切った。「ひとは
生きているからわるいことをするのではない、生きてること
自体が罪なのだ」と。この世のあらゆる諸悪の根源は、
ひとの情緒不安定ではないだろうか。私もえらそうにとても
言えないが、幽霊とは、そのひとの悪の部分の潜在意識が
顕在化したものではないのか。幽霊が怖いとは、つまり
自分自身のうしろやましい処を恐がっているのではないか。
以上は、私が若い頃、散々考えたことである。
幽霊とかホラーの映画とかは、小生好きであります。