高等学校時代、親に、お金出して買ってもらった2500円の
LPレコードかなあ。当時の2500円ったら、現在では10倍位
に当たるかもね。当時は週刊誌が120円、缶コーヒーが60円
で買えたからね。ちなみに、何のレコだったかというと、私は
当時、まだ、歌謡曲、フォークというのは関心なく、伊福部昭氏
というひとの、純音楽作品「リトミカ・オスティナータ」という、
いわば、邦人の方のクラシック・レコでした。
一般のひとは、「何じゃあ、そりゃ!?」って処だろうけど、
伊福部さんと云えば、「ゴジラ」「大魔神」等、数多くの特撮映画の
BGMを担当した人と言えばお分かりでしょう。
子どもの頃から、怪獣映画をバイブルにして育った私だ。私が
就学生の頃、伊福部氏は自分の映画音楽は絶対レコ化させない!
ってポリシー貫いてた頃で、氏の音楽を自宅で聴くには、TVの
ゴールデンタイムでオンエアされた特撮映画をカセットテープで
録音するしかなかった。なら、映画音楽が無理なら、氏がそれ以外
に、クラシックのレコ出してる筈だから、レコ店で探して見つけ、親に
ねだって買ってもらったのが本レコであり、私の人生で初めて買った
高価な物なんですね。
私にしてみれば、伊福部氏のレコは当時、喉から手が出る程欲しか
ったのですが、平成に入ってから知ったけど、氏は怪獣映画の音楽
は、あまり乗り気じゃなかったらしいね。