キルケゴールさんとかいう、18世紀の
デンマークの哲学者がいる。
ぼくが、太宰 治と同じくらい嫌いな歴史に
名まえを残してしまった文化人である。
かれも情けないグジグジしたたわごとばかり
書いてたひとである。太宰もそうだが、ただ
メソメソしてりゃいいと思ってるのか。
かれの、論文のひとつ、「死に至る病い」、
このタイトルだけで、この人物の中身は
大体分かるだろう。
かれ曰く
「我々、にんげんは不幸と死ぬことしか信じられ
ない」
「絶望はふつうのことだ。絶望してるということが
稀なのではない。絶望してないということの方が
余程稀なのだ。」
若いときから内気野郎のオレです。
当時は、深いなー、なーんて思ってましたね。
キルさんってひとは、どこだかは忘れましたけど
かれも一生地元から離れて暮らしたことが無い
そうだぜ。
ついでにいうと、おれの永年の知人も、「私は
太宰はおろか、夏目漱石も芥川龍之介も日本の
むかしの文学者は大嫌いだ。あまりにも暗いイメ
―ジだから。だって、かれらの今も残ってる画像で
かれらが笑ってる写真見たことあるか。」