おれの、こころの中に巣食ってる天邪鬼
が、また何のかんの騒ぎ立ててる。
おれに、またキツネやタヌキが憑いている。
おれに亡霊が数人からみついて、おれが
動くのを妨害している。
悪質な宇宙人がおれを、マインド・コントロール
している。
小生、中学生の時の音楽の授業で音楽観賞
があり、クラシックの「魔王」聴いた。
ゲーテの詩にシューベルトが曲つけたとな。
あらしのふきすさぶ夜中、父と子が馬にまたがり
森をつっぱしる。
子「お父さん、悪魔が僕にささやいている・・」
父「心配するな、木のざわめきがそう聞こえる
だけだ」
魔王「大丈夫だよ、かわいい坊や、決して
わるいようにしないよ・・」
父は必死で馬を鞭で叩き、やっとのことで
我が家の屋敷に到着した。
しかし、少年はすでに息絶えていた。