僕が平成15年頃、すっかり酩酊してしまった

はなしは随分したが、要するに僕は漸くマ〇〇ジ・

ブ〇ーに陥ってしまったのだ。この単語は僕が

すっかり健康快復して数年経った頃、僕が

世話なってる障害者支援センターの、女性所員

から教えてもらった。へ~え、そんな言葉あった

のか、と思った。

 でも、具合をわるくした当時は、何が何だか

訳分からず、ただもがいてたよな~ (^.^)

 アタマが分裂しまくって地球の重力に引きずり

こまれる思いだったぜ。なじみの店に大好物の

ラーメン食べに行って商品出されても、なーんも

おいしくなかった。食べてるうちに味覚のDNAが

働きだして美味しくなるだろうと思ったのに、いつ

まで経っても砂噛んでるみたいで味気なかったなあ。

結局全部食べて勿論料金払ったけど頭の中はから

っぽ。身体がこわばってたんだな。自宅では何とか

落ち着こうと、エンヤさんの「エニウェア・イズ」何回

も聴いたっけ。

 でも、僕は仕事、義務だけは毎日ちゃんと果たして

いた。そんなに難しい仕事でもないしね。それに

おれは急にあばれだすとか、大声でわめきだす、

ってことも、なーんもしなかった。おれは頭がパニ

くっても歯喰いしばって、ただ祈り言を唱え精神統一業

に専念してたよ。

 だけど、おれの父さんは優しかったよ。父さんも

最近元気のないおれのことを事情をちゃんと見抜いて

たんだろう。僕はあたまの不安定さを持て余してた時、

父さんにみっちりはなし相手になってもらうと、落ち着いて

いた。おれの父さん、おれのはなし何でもよく聞いて

くれた。おれのブッ飛んだはなしもちゃんと聞いてくれた。

 

 そーいえば、当時ある女流作家のエッセイがベスト

セラーになってると聞いたが、何ですって?独り身

の女性のことを、負け犬とか鬼ババとか言ってる

って?わしゃ読んだことないがの、世間じゃ、既婚

の女性も、ひどいこと言うわよねー、と不評じゃった。

 

 やがて、わっしはすっかり元気になったが、やっぱ

独り身さ・・。 色々あったよ。なるようになっぺ。