70年代前半、僕が中学3年の時でした。

 春季遠足があり、集合場所が校庭のグラウンドでした。

 在学中学の校舎の校門の前には路面電車道ありました。

 そこで大変なこと起こりました。電車がストップしてた時でした。

ノラ猫が校門に面してる歩道から、向こうの歩道にゆくため、

車道を渡ろうとして停止してる電車の下をくぐって行ったのです。

そこを電車が出発し、あわれ、やっこさんは後ろ足の右か左

かは分かりませんが、片方を車輪と線路に挟まれ・・

女子のやつにはショックのあまり泣き出したのもいました。

ぼくらはただ途方にくれてました。可愛そうなやっこさんは

校舎の向こう側の歩道のある処の段差のとこで、うずくまって

ました。ぼくら男女3~4人で、しゃがんでやっこさんを見守る

だけでした・・。やっこさんはフーフー気が立ってたという。

 

 

 ぼくらは、あの時なぜ先生に言う、という知恵が回らなかっ

たろう・・。そして保健所に連絡してもらってたのに・・

 

後からほかのやつから聞いたけど、やっこさんが瀕死でいる

現場から南の方向に60mくらい離れた線路道にやっこさん

の例の体から分離した(?)片うしろ足がころがつていたという。

 

 やがて僕らは遠足用のバス数台が到着したので、ぼくらは

それに乗り、不憫な猫ちゃんは置き去りにして出発したんですワ。

あとから聞いたけど猫ちゃんは、下水道の出入り口に入り込んで

しまったという。

 ぼくらは、猫のことが気にかかって遠足充分楽しめませんでした。

 

 ぼくら、例のネコちゃんが気がかりで、遠足楽しむ余裕も

ありませんでしたワ。