かねがね、70年代前半はオカルト・ブームでした。

洋画では、「エクソシスト」とか僕は見てませんが、

かなり話題でした。少年誌では心霊写真特集なる

ものがありました。ある人が田舎の風景なるものを被写体に

してカメラで撮ったト。(今の若いひとはもっぱら写メ

―ルですからカメラ・・なんて分かんないだろうな)

ところが、出来た画像を見ると、叢(くさむら)ににんげんの

姿が浮かんでいるようであるト。原っぱの画像には、子ども

たちの顔が浮かんでるようであるト。「これは、木の葉や草

の陰が偶然重なっただけだ、バカらしい」と、大抵のひとは

一笑に伏してました。

 

 しかし、僕は小学校6年あたりだったかな、当時うちでは

猫を飼っていなかった頃、ある日の夕方過ぎ、仏壇のある

部屋の向かって左側、窓側に足の長い椅子が置いてあっ

たのですが、そこにドラ猫がいるようなのです。

僕は、「あれ?今うちに猫なんかいないぞ?・・」と、椅子の

とこまで行くと、くちゃくちゃに丸めた靴下、ストッキング、

衣類などが散らかすように置いてあっただけでした。

それらの洗濯物が固まってたのが、どーいうわけか猫

の姿に見えたのでした。僕だけじゃなく姉も同じものを

見て、「あれ?猫かと思った」、と僕と同じ錯覚をしたら

しい・・。 その例の仏壇の部屋にはかつて、うちで

飼ってたネコの魂がさまよってたのだろう。(=^・^=)