氏は60年代から著名な哲学者であります。

 現京都市立芸術大学名誉教授であり、東日本

大震災復興会議特別顧問であります。


 僕は80年代から氏のファンであり、氏の著書は

30冊以上は読んだです。


 それはいいのですが、氏のある90年代に出版

された新書版の一(いち)コーナーに、「人生カルテ」

ってあったです。要するに、まア、人生相談の師範

をやっておられるわけですね。人生相談・・というのは

誰だって笑いながら読むものですが、氏の長年の

ファンである僕は氏のものなら何でも読みたいので

ありました。


 その相談者のお1人に、失意の青年、と名乗る方の

質問が載っておりました。


 「殆ど白痴に近い頭脳、我ながら怪物かと思われる醜悪な

容姿、私はどこにいっても常に露骨な四面楚歌の対象に

しかならず、自分の生き方が消極的だからと悟り、可能な

限りの大胆な働きかけは所詮不自然な故、無益と化し

ただ、いたずらに又、人々の嘲弄の的にならざるを得ません。

ふつうの人は白黒のだんだら模様の人生を送っているのに対し

私はただ黒一色ですっかり塗りつぶされ、生きる上において

一抹の喜びさえ見出せません。私は何故に生きることに

斯くも苦しまねばならないのでしょう!!・・」


 梅原氏の回答はこうでありました。


{所詮、にんげんは相対的にしか実現できない}、という

見出しがついておりました。


~自嘲・・ 青年にとってこれほど憑かれやすいものはないでしょう。

 あなたは、要するに自分を絶対化したいのではないか、

 じぶんが、絶対優れたもの、誰が見たって飛び抜けたもの

 だと思い込みたいのではないか。わたしはあなたにじぶんを

絶対化するのをやめて、相対化するのを奨めます・・。しょせん

にんげんは相対的にしか実現できないものなのですよ・・ ~



・・・ あれ、オレ一体何のためにこの記事書いたんだっけ・・

オレ、我ながらヒマなんだろうなあ・・  オレのアタマは

理屈屁理屈しか考えられねーんだよな ((+_+))


 オレは、ひとむかしもふた昔も前から、亡父にも

まわりのひとたちからも、「考えるな・・  感じろ!!」

って言われてました・・。(*'ω'*)


 例の質問者は、勿論僕じゃありませんよ。本編は

60年代初版だったのが復刻されたんですよ。

 当時、僕は小学生でしたよ。