70年代、週刊少年サンデー連載の古谷三敏氏作

「ダメおやじ」、は当時センセーショナルな話題であり

ました。内容がとにかくエゲつなく残虐・・。母子が

お父さんを殴ったり蹴ったり、これが子供に見せる

マンガなのでしょうか・・ と非難された。


 でも、僕が記憶にある話は、いつかの逸話で

ダメおやじを残した家族が一週間旅行に行くことに

なり、かれは留守番することになった。かれは

一週間自由に過ごせると喜び、エンジョイしている。

山登りにゆき、一人で遠足楽しんだりしている。

しかし、かれは調子にのってお地蔵さんに小便

ひっかけたりした・・。かれは本当に軽い気持ちで

やったのだろうが・・。 かれは、その日の真夜中

自宅の茶の間で酒飲んで爆睡してた。

いつの間にか、その例のお地蔵さんがかれの

とこにいるではないか。かれは言った。

 「こりゃ、ダメおやじ!」・・「起きろ・・」、「よくもわたしに

小便をひっかけてくれたな・・」


 そのあとは、僕は忘れましたが、斯くしてダメおやじはそれ以降

悪夢にうなされ、乱心し、最後は家族が旅行から帰ってくると

かれは瀕死の状態となって畳にうつ伏せになって倒れて

たのでありました。作者の古谷氏は当時ホラーマンガも

時々書いていた。



 ちなみに、「ダメおやじ」は後半からガラリと作風が変わり、

かれは見違える程の好人物になり、妻も優しい顔になり、

息子のタコ坊、イカ太郎にも、お父さん、お父さん!と慕われ

どこに行っても尊敬される。最後は小さな会社の社長に

なるのでした。