僕は、3年くらい前から、あるグルっぽ仲間
「しりとりクラブ」にもご厄介になっておりますのですが、
スレッドのひとつに{本のタイトルしりとり}と云うのが
あります。小説・エッセイ・絵本・雑誌と本屋さんに並ぶ
本のタイトルしりとりであります。作者名はなくてもOK、
というものであります。(今時、しりとりなんて小学生も
やんないかも知れないし、ちょっと恥ずかしいケド。)
僕は、かねがね、「む」で終わる本のタイトル、書くひと
出てこないかなー、と思っておりました。僕が就学生
の頃読んだ新潮社文庫、安部公房作の短編集収録の
一遍「無関係な死」、をぜひ書きたかったからであります。
本編は、ある団地にひとり暮らしの内気気味な青年が
ちょっと小用で外出したが、すぐ戻るもんだから迂闊
にも、かれは出入り口のドアにカギをかけなかったの
ですが、帰ってくると信じられない状態になってました。
なんと、部屋の中にいつの間にか、人間(男)の他殺
かと思われる死体が転がっていたのです。どう
見ても放り込まれたとしか思えなかった。一体どこの
誰の仕業かも分からなかった・・
それ以上はネタバレになるから、書きませんし、
いまでも本編は同じ出版社から出てますから興味ある方は
ご自分の目で確かめて頂きたいのですが、
本作は、被害者意識の権化、イジケ虫根性ばかり旺盛な
僕には恰好の読み物、逸品でしたな。(笑)
まったく、手前勝手、不特定多数犯のゴロツキは
腹立たしい限りですな。ひよっとして僕はカッコつけてる
けど怒るの好きなのかな・・ (笑)
しかし、しりとりクラブ、例の本のタイトルしりとりは
いつまでたっても本編のタイトル書く機会がやって来ない
ので、僕はこの度こうやって僕のブログに書いた次第で
あります。
作者の安部公房は、むかしから国際的に著名な文学者
であり、難解な小説も書くけど、平易な文章でSFも執筆し、
そっちの方面でも高い評価受けてる人ですが、この方も
子どもの時は、なきむし、よわむしだったのかな・・