昭和44年の頃だっけ?僕は当時タイガーマスクが連載

されてた、講談社発行のマンガ月刊誌「ぼくら」を愛読して

おりました。本誌は毎月付録も沢山ついてました。


 いつだったか、「タイガーマスクの歌」のソノシートのふろくが

ついてたことあったです。まだ本編がアニメ化されてなかった

頃でした。歌は誰だったかまったく忘れました。作詞は梶原

一騎氏だと思います。作曲はいずみ・たく氏とはっきり

憶えております。一般販売ではなく、ぼくら、の読者用に制作

された唄であります。


 歌詞はうろ覚えです なんだったかな・・


 一、猛虎のマスクに光る目は いつも闘志に燃えている

   あらゆる敵を一睨み  タイガードロップだ!

   嵐投げだ!

   タイガーマスクに敵はない

   ぼくらの夢だチャンピオン

   ぼくらの夢だチャンピオーン


二、猛虎のマスクに光る目は いつかどこかで見たようだ

   兄貴みたいにやさしいぜ・・・・ 


 あとは憶えておりません



 しかし、本曲はみなし子であり、孤児院のことを常におもんぱかって

おり、とらの穴に払う金を孤児を想うばかりそっちの方に使って

しまい、したがってとらの穴の刺客に常に狙われるはめに陥った

主人公伊達直人の宿業、そのためにいつも命を懸けた試合ばかり

颯爽と出場するヒューマニズムのかれが、よく表現されてました。

 インパクト強い歌でしたが、そのまま歴史にひっそりと埋もれて

しまいました。翌年タイガー・・はTVアニメ化されましたが、辻 なおき氏

の画でないし、主題歌も別の唄でした。私は例のソノシートは

いつのまにか紛失してしまいました。実は本作は普通のシングル・

レコードよりひとまわり小さかったのですが・・。


 本歌は傑作にもかかわらず、半永久的に再び聴くことは

できないでしょう。