昭和56年~61年、フジTVアニメで放映された高橋留美子さん原作、
「うる星やつら」は、僕は毎週欠かさず見てましたが、あまりにも
支離滅裂でした。留美子先生は70年代末から彗星の如く現われた
文句ない天才マンガ家でした。「うる星・・、は週刊少年サンデー連載
でしたが、初めて見た時はとにかく画が斬新で、僕は息を飲みました。
ファンの人気が高く、是非アニメ化を!という意見が強かったです。
そうして、本作はファン待望のアニメ化実現となったわけですが、
中身を開くと???・・・ とにかく構成グチャグチャ。
原作以外のオリジナル・ストーリーも沢山あったのですが、やたら
難解だったりまるで意味分かんなかったり・・ 落ち着いて作った
んだろうか?・・
留美子女史は当時若い読者にはカリスマ的作家であり、
他にも「めぞん一刻」、「らんま1/2」も大評判。90年代前後もっとも
人気マンガ家横綱だったのが、彼女と「Dr・スランプアラレちゃん」、
「ドラゴンボール」の鳥山 明氏。当時のアニメ雑誌はこの二大作家
にすごいページを割いてました。このお二人はいまでいえば
「ワンピース」の尾田栄一郎氏、「NARUTO」の岸本斉史氏に当たり
ますね。(ちなみに後者は最近連載終わったト)
昭和61年~平成元年の赤塚不二夫氏原作の「おそ松くん」
もアリャリャりゃリャ・・・ 頭抱えました。
昭和30~40年代当時小学生だったぼくらには本作は
藤子不二雄氏作「オバケのQ太郎」と双璧の人気マンガでした。
80年代末は、当時小学生だったぼくらが今でいうアラサーくらい、
会社でいえば係長クラスになった視聴者を対象にした、リメイク物
が大流行りだったのです。ゴジラもマンも復活しました。当時は
レトロ・ブームといわれていたのです。おそ松・・はすでに昭和
41年にアニメ化されており、前述は2度目のアニメ化だったの
です。新作は本編の主人公イヤミ役からして・・・??でした。
ドラえもんのスネ夫役で著名な肝付兼太氏だったのです。
氏は60年代から活躍してた方ですが、他ならぬ本人が
「なんで、今さら私が・・若い声優さんがやるべきでしょ・・
と言ったんじゃないでしょうか。
80年代後半から、ビデオの時代真っ只中になり、OVAも続々
作られまして、僕もいろいろ見たのですが画はよくできてるけど
どれもこれも話は無茶苦茶・・・
当時はアニメは不毛の時代でした・・