人間は人生を生きる上において、植物的、中性的な生き方から

卒業したとたん、その人の頭の中はスパゲッティみたいに混んがら

がった状態になるものなのだろう。

 ちなみに、植物的な生き方とは何かと言うと、僕の場合でいえば

僕は若い頃は何もしないで、ただダラダラブラブラしていても、ぼくの

父さん、母さんたちがなんぼでも食わしてくれたから。


 中性的な生き方とは、異性のことに頓着していない生き方のことだ。


 しかし、ぼくは若いころ、もっぱらそんな生き方していても、もちろん

それはそれでとても楽しかった。 誰だって中・高校生の思春期のころは

楽しい想い出だろう。 ぼくは当事エンターティメントの長編小説にかかりっきりで、

夏休み、冬休みの時は夜通し中読み耽ったものだ。気がつくとすっかり

明るくなっていたのに気づいた。 甘美な想い出だ。

 まあ、当事はそれなりにイジメも受けてたけどネ。


 でも、僕は先ほど、ひとは植物・・中性・・の生き方から卒業したとたん

頭の中がグチャグチャに・・と言ったが、厳密に正しい意味でいうと

その時こそ、そのひとは益々益々さらに本当の本当の人生の始まりで

あり、いちじるしく油の乗った仕事、作業、営みが出来るようになり

それに見合っただけの、財産、ステータス、社会的評価がついてくるのだろう。