花粉症のシーズンが始まりました。
症状がつらい方にとっては非常に大きな苦痛です。
今回は、花粉症に用いられる代表的な漢方薬を紹介します。
小青竜湯 19

小青竜湯は鼻汁を止める効果に加え、サラサラ喀痰を伴う湿性咳嗽
鼻炎、結膜炎、気管支炎、気管支喘息等にも使われます。
スギ花粉症だけではなく、ヒノキやイネ科の花粉症にも有用です。
ただ、「効く人には効くものの、効かない人には全く効かない」と
眠気の副作用がないため、単剤で効果があれば安心して服用継続で
小青竜湯の効果が今ひとつの場合、薬効を最大限発揮するために、
①抗ヒスタミン薬との併用
眠気の副作用が少ない第3世代の抗ヒスタミン薬(ルパフィン・ピ
また、抗ヒスタミン薬単剤を使用していて薬効が足りない場合に、
②麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)127との併用

体の弱い人や高齢者に風邪などに処方されます。
「温める」生薬を多数含む麻黄附子細辛湯は、温めて発汗・発散作
血管運動性鼻炎にもよく使用されます。
麻黄附子細辛湯に入っている生薬の「附子」は、高齢者には比較的
ごくまれに若年者が附子の副作用で動悸を訴えることがあるので、
高齢化のコロナにも有効という説もあります。