糖尿病治療の最新情報
(2021年12月)

人間が食事、特に炭水化物を接種すると血液中の血糖が上昇します

血糖を細胞に取り込んで利用するために必要なのが膵臓から分泌されるインスリンという
ホルモンです。

インスリンの分泌が少ない、また量はあるが効きが悪いためにインスリンの働きが低下している状態が糖尿病です。

細胞に取り込まれなかった糖が血液の中で渋滞を起こし、血糖値が高い状態が続くと
様々な合併症を引き起こす事があります。

糖尿病の三大合併症は糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症になります。

また高血圧、喫煙などが重なると脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、壊疽など起きやすくなります。

糖尿病の治療は食事療法、運動療法、薬物療法があります。

その内、重要なのが食事と運動で、薬だけではなかなか改善しません。

食事に関し、大切なことは食べる順番と筋肉の維持を考えた内容が大切です。

糖尿病の高齢者は糖尿病でない人に比べてサルコペニア(加齢による筋肉減少・筋力の低下)
の有病率が高いため、筋肉の合成に役立つたんぱく質、ビタミンDを特に朝食、昼食に取るのが効果的です。

食事に関し、7つの大切なポイントは

①適正エネルギーを守る

②栄養素のバランスをとれた食事をとる

③1日3食を規則正しい時間に食べる

④食物繊維は1日20グラム以上とる
⑤アルコールは控える

⑥塩分を控える

⑦ゆっくり食べる

運動はウォーキング、ジョギングなどの有酸素運動とスクワットや腕立て伏せなどの筋トレがあります。

血糖値が下げるためには両方を組み合わせての運動が大切ですが、筋肉量が少ない場合は特に筋トレを意識する事が大切です。

有酸素運動は1回10分以上を週に3回以上

筋トレは週に2回以上

うまく生活習慣に組み込んで実施する事が大切です。