薬を管理出来ない、
飲み忘れる人への22の対策

服用時点毎に貼りつける自家製
日めくりカレンダー

A4用紙に日付、曜日、朝食後等印字
クリアポケットに入れ、三角柱に折り畳んだ段ボールにリングをつけて、薬をマスキングテープで留める。



ボックス付き日めくりで薬包紙を回収

A4、A5用紙に日付を打ち出しリングで留め、薬の箱を使用して蓋部分が立つように加工。

1日3回分の薬を重ねて張り付ける。
横に並べる、文字のサイズを工夫する事
等がも出来る。


日めくり日付をデジタル時計で確認

日付が大きく、認知症等に有効

薬が沢山あると混乱する可能性あり、
シンプルに日付のみが見えるよう、他は隠すのがよい。



お薬カレンダーの曜日を数字に変更

認知症等、曜日感覚が無い人に有効なケースがあり。1~7まで数字を記載
1から順に飲むよう伝える。

曜日を質問して答えられない場合、有効な事がある。



ツムラの漢方薬の箱を使ったお薬ボックス

ツムラの漢方の分包品189包の箱を使用
中の仕切りは42包の箱を使用
分包紙を入れるのにちょうど良いサイズ

朝、昼、夕等のシールを貼り、日付、線等も入れる。



ショートステイ用のお薬ボックス

シュートステイを利用する患者様には、
ツムラの漢方分包品42包の箱に日数分の薬を入れた宿泊セットを作り、持参してもらう。

分包紙に患者名、日付、服用時点、線等
入れて順番に並べる。
箱に名前を記載して、チャック式のビニール袋に入れ、乾燥剤も入れる。

施設のスタッフがわかりやすいようにする。



100円ショップの小物入れでお薬ボックス

蓋が閉められて、仕切り版があるボックスが重宝する。
仕切りの大きさや数を調整出来るものがよい。取っ手がついていると運びやすい。

日付を入れ、手前から順にセットする。




薬袋にチェックシートを貼る

その日の薬を飲んだかわからなくなる人にに効果的。

月間のチェックシートを薬袋に貼る。

月、日時、日付、服用時点を記載したシンプルな物。

服用後にレ点でチェックしてもらう。



お薬カレンダーを2枚用意し、毎週取りにきてもらう

認知症等の患者様に有効。
お薬カレンダーを2枚用意して、薬局で薬を預り、1週間毎に取りにきてもらう。

薬局に来る事を忘れる可能性も大きいので、前日等に電話連絡が必要。
1週間毎に服用状況を確認出来る。


お気に入りのポーチ、入れ物等で管理

本人が気にいっているポーチ、入れ物等で管理するとモチベーションがあがり、薬が飲めるようになる事がある。


配食スタッフに配薬を協力してもらう

朝等のお弁当を届ける時にお弁当に横に置いてもらうよう依頼。

配食スタッフにお薬カレンダーの場所を教え、協力してもらう。

医療スタッフは毎日訪問出来ないため、
毎日訪問出来る人に協力してもらう。


デイサービスで薬を管理してもらう

デイサービスに行く日に薬を預けて飲ませてもらうことはよくありますが、逆にデイサービスで管理してもらい、自宅で飲む薬を渡してもらう。

2日に1回デイサービスに行く場合、翌日の薬をデイサービスで渡してもらう。


食後の飲み忘れを防ぐ卓上プレート

つい薬を飲み忘れてしまう場合、3面に大きく薬と書かれた三角柱のプレートを食卓の上に設置。

薬飲み忘れ注意等、患者様にあわせたプレートを設置してもらう。



数日分ずつ食卓に薬を貼りつける

いつも過ごしている場所に薬を置くと飲める事がある。

日中、テーブルにある居間で過ごす事が多く、そのテーブルに薬を貼りつける。

薬剤師がお薬カレンダーに薬をセット。
3日おきに訪問する看護師が食卓に3日分貼りつける。

薬剤師と看護師の連携プレー



軟膏の中敷きを使用したお薬スタンド

チューブの入っている軟膏の中敷きの回りをセロテープでとめて完成。

薬を前夜か当日朝に1日分セットして食卓に配置。

分包した薬がちょうど立つサイズ。

片手が不自由でも、自由な手でハサミを入れて分包紙を切れば服用出来る。



生活に合わせた服用時点を一緒に考える

きちんと服用出来ない場合、用法が生活にあっていない場合がある。

用法を変更して問題ない薬は生活パターンにあわせた用法を考える。

寝る前は寝てしまい飲めない事が多い。
→夕食後に変更
→他に飲んでいる薬とあわせる   等


ベッドサイドの薬入れに水剤のキャップ
使用

お薬カレンダーを使用しても飲めない患者様に有効。

水剤のキャップに朝食後等、服用時点をわかりやすく、大きく記載する。

ヘルパーさんが訪問した時にキャップに薬を入れてもらい 、ベット横にセットしてもらう。



認知症等の独居患者様に電話で服用確認

認知症等の独居患者様はお薬カレンダーでは厳しい事もある。

薬剤師が毎日決まった時間に電話をして服用を促す。

最初は何?という感じであるが、毎日続ける事で薬を飲まなければという意識につながる事がある。

1ヶ月位続けると飲めるようになる事がある。

複数の薬剤師で対応する場合、連絡ノートを作成し情報共有する事が大事。


必ず食後でなくても良い事を伝える

食後の服用だと、食事をしない時は薬を飲まない患者様が案外多い。

薬にもよるが 、食事に影響しない薬も多い。

1日3回の薬は食後にこだわらず、4~5時間あけて服用する事を伝えると飲み忘れがなくなる事がある。


PTPシートに服用日を記載

一包化、お薬カレンダーを嫌がる場合、
PTPシートの裏に直接服用日を記載する。



喘息の吸入薬は歯ブラシの横に置く

喘息時の吸入ステロイド等は症状に関係なく毎日の服用が大切である。

でも、症状が良いと吸入しないケースが非常に多い。

そのため、喘息発作が起きる事がある。

吸入薬は一部が口の中に残り口内炎等の副作用がある。
どんなにうまく吸入しても25%は口の中に残る。そのためうがいは重要!!

吸入薬を歯ブラシの横に置き、歯磨き前に吸入し、その後に歯磨き、うがいをするのが効率よい。


複数の点眼を忘れない方法

目薬が複数、沢山の種類があると、途中でどの目薬を使用したか、わからなくなる事がある。

まず使用する目薬を全て横に並べ、蓋をあける。


右から使用して、使用したらキャップを閉めて端に置く。


そうする事で、どの目薬をさしたか、さしていないかわかる。


飲めない事を責めるのではなく、飲めた事をほめるのが非常に重要

薬剤師、訪問看護師、ヘルパー、ケアマネジャー等の連携が非常に重要