「3年だなー、福ちゃん。」
4月を迎えて俺達は3年に進級した。
明日から練習が始まる。
その前に俺は福ちゃんと自主連をする為に今朝、寮に戻っていた。
「今年こそインターハイ、でれっかなー。」
そう呟いた俺に
「大丈夫だ。俺を引くのはお前しかいない。」
福ちゃんはそう言って俺の肩に手を置いた。
「そう言ってくれるのは福ちゃんくらいだぜ。皆必死だからな・・・。
俺も頑張るぜ、福ちゃんとの約束を果たせるように。」
休憩中の山の上。
空を見上げてそう言った。
「福ちゃんにインハイのゴールでこの青空見せてやるぜ。」