おはようございます😊
雪姫です✨️
今、昨日の「世にも奇妙な物語」を観ていたんだけど、ああ、そうだよなぁ〜と納得することがあったので書いておく。
最近、後輩のスタッフが軽度の認知症の患者さんの退院指導に困っていた。
心不全という疾患は一旦患うと完治することなく
少しずつ悪化して死に至る。
そういう患者さんには出来る限り自宅で過ごせるよう、生活指導を強化するんですが
今回の患者さんは独居で家族の支援も得られず、サービスを受けるにもADLが自立しているので、受けるためにはお金がいる。
本人は出来ると思っているので、サービスを拒否する……
しかし明らかに退院後、服薬が続けられ、体重管理が出来るという最低限の自己管理は
今のままでは難しい💦
そこで前述した後輩スタッフはかなり悩んで
チームで考えることになったんですけど
以降は
私が考えた生活指導
患者さんは自立心が強く、自分で出来ると考えているので、そこをクローズアップして
逆手に取る方法☝️
認知症の患者さんに対して「できましたか?今日もやってないんですか?じゃ、一緒に体重を計りに行きましょ。明日からはやってくださいね」と言いがちなんですけど
そのセリフは絶対言わないこと
を決めました。
むしろ
「今日の体重教えてください」
だけ言うんですね。
そうすると、患者さんは看護師に言われる前に計っておかなきゃ、と思うらしい。
それを続けると自分が体重を計って自分の部屋に戻る前に体重を忘れがちなことに気付いて
メモを持って体重を計るようになる
最終的には決められたノートに体重を記入してくれて、
「体重を教えてください」
というと、
「そのノートに書いてある」
と、教えてくれるようになる
つまり、出来ないから声をかけて計らせるのではなく、「あなたは出来る人」とい意識付けをして、出来るのが当たり前な対応をすることで
期待する結果を導くのです。
「私たち忙しくて、一緒に体重測定出来ないので助かります!!ありがとうございます😭」
と、褒め称えることも忘れずに( ˙▿˙ )☝
これは
ピグマリオン効果というらしい。
ピグマリオン効果とは、他者からの期待を受けることでその期待に沿った成果を出すことができるという心理効果のことをいいます。アメリカの教育心理学者ローゼンタール氏が発表した心理学用語で、「教師期待効果」や「ローゼンタール効果」とも呼ばれています。
この逆がゴーレム効果と言うらしい。
ゴーレム効果は相手に対して期待できない、見込みがないと思っていると、本当にその通りの悪い結果になってしまうという効果のことです。
指導をする時に陥りやすいのは、このゴーレム効果なんですよね💦指導してもどうせ無理だろうという言葉では言ってなくても伝わる恐ろしい効果です。
今回はピグマリオン効果を使うことで患者自身もさらに自立心が高まって、自信がつくので一石二鳥なんだけれど、これには結構、看護師は演技力と根気が必要なんです💦
最初は出来ないけど、それでも患者さんを褒めて褒めて持ち上げる。
私はあなたが出来ることを知ってるから
わざとやってないんでしょ〜も〜意地悪なんだから〜笑とか
とにかく相手が出来ることを信じ続けなくちゃいけない💦
結果
3日でその患者さんは自分で毎朝体重を計って、ノートに記入出来るようになりました✨
ここことから
大人になっても人は褒められたいんです
褒めて伸ばす☝️これが大事(๑•̀ㅂ•́)و✧
指導に困っている方は
この方法をお試しください( ≖ᴗ≖)ニヤッ
ただし、
患者さんのキャラクターも考えて実行する必要があるのでご注意⚠️(あまりに卑屈になりがちな方には逆効果らしい)