今日は心不全の末期の方を受け持った。

もう何年も心不全で入退院を繰り返し
今回は前回の入院から間もなく再入院。

これが意味することは……


心不全は完全に完治する病気ではありません。
増悪、軽快を繰り返し
徐々に心機能が低下し
死に至る病気


心不全の患者さんには最初から
このことを説明し、自己管理の重要性を伝えます。退院し、入院までの期間が短くなるということは、いよいよ最期の時期なんですよね。

でも、その患者さんは
今の自分の時期を受け入れられず
治療に不安を訴えておられました。

もはや利尿剤も効かない状況なんですが
今回の治療はしんどい
先生はどうしたいのか
早く楽にして帰して欲しい



スタッフで考えて悩んで
心理士の先生に入ってもらうことにした。

今日がその日で
私は心理士の先生に今までの経過と
医療者側と患者側の思いのギャップについて先生に説明して、患者の話を聴いてもらった。

思った通り
患者は今の自分の状況について
末期であるという自覚はなかった。

何度も主治医からも看護師からも
終末期であることが説明していたけれども

所謂

馬を水辺に連れて行けても 水を飲ますことはできない

という状況で
いくら説明していても相手が受け入れなければ意味がない


もし患者が自分の最期までに
なにかをなし得たいと思っていることがあったとしても、前向きに受け入れていなければ
自分のこととして考えられず、結果
大きな後悔を残して去っていくことになる


後悔はさせたくないんですよね



だから
私は心理士の先生の話の後
どう感じたか
考えが整理出来たかを確認すると共に

エンディングノートを付けることを提案しました。

最期をどう迎えたいかを考える

それは患者さんにとって酷なことかもしれないけれども、

「残酷かもしれませんが、人には寿命があります。永遠ではありません。Kさんの場合は特に心不全という病気で、Kさんが感じられている通り、いい状況ではありません。エンディングノートを書くことは死に向かうことで辛いことかもしれませんが、同時にどう生きるかを考える時間でもあるんです。Kさんには後悔しない最期を迎えて頂きたいんです。そのために先生も看護師もみんなで支えます。お家の方とも最期について話す機会を持ってみてください」

もしかしたら
後ろ向きに捉えて
落ち込むかもしれない😞

そう思ったのですが


気持ちが伝わったのか
その患者さんは奥さんに対する思いや
自分の幸せについてひとしきり話したあと


「分かった。そろそろいろいろ考えてみる」



意に反して笑顔で答えてくれて
少しホッとしました。



今日のこの時間が
Kさんにとって受け入れる糸口になってくれたらなぁ……と

心から思います。



という
めちゃくちゃ


濃い1日でした⋯:((´;ω;)):







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