今日、だいちにADHDだと告知した。
きっかけは夕方、フリースクールの先生からの電話だった。だいちが休み時間の鬼ごっこ中に友達の後頭部を殴った。それだけでなく、帰りのスクールバスの中でも同じ子の頭を抱えて窓ガラスに打ち付けるようなことをし、駅のホームでは太鼓の達人のマイバチを持って追いかけたと言う…
だいちは低学年の頃は手を出すことも多々あり、何度も謝罪をしたことがあったが、3年生以降はなかったし、低学年の頃も理由なく、手を上げるなんてことはなかった。
担任の先生から経緯を説明された後に校長先生と代わり、お母さんが都合の良い時に面談に来て欲しい旨と場合によっては他の子の影響もあるので登校制限も…と言われた。
仕事の帰りの電話だったから、とりあえず家に帰り、だいちの携帯に電話した。
「今どこ?」と聞くと「駅」と最初は普通の声で答えたがフリースクールから電話があって、そのことで話を聞きたいから帰って来て欲しいと伝えると口調が荒くなり「やだ」と言って、電話を切られた。
そのままかけ直さずにだいちを待つことにした。すると10分ほどで荒々しい音を立てながら帰ってきた。イライラしてるのは明らかだったが、とりあえずフリースクールからの電話の件で話があると伝えてあったんでそのまま話をした。
だいちから状況を聞きたいと言ったが「何もされてない。オレが一方的に理由なく殴った。オレはそうゆうやつなんだ!もうフリースクールにはいかない。在籍校にも
戻らない。オレの居場所は空にある」と言った。「死にたいってこと?」と聞くと、「とにかくもうオレはどこの学校も行かない。死ぬまで家にいる。誰にも合わない。友達とも遊ばないし、外にも出ない」と言いたいことを言って、自室に行ってしまった。冷静に話せる状態じゃないと判断し、そのままにした。
夕方、ダンナから電話があり、現場の近くに海鮮丼のお持ち帰りの店があるから、夕飯作ってないなら買って帰ると言うのでお願いした。夕飯はだいちの大好物ってことだ。ダンナには帰って来てから、状況を説明した。だいちは言わないこともある気がするから頭ごなしに怒ることだけはやめて欲しい、冷静に話がしたいとだけ伝えた。
ダンナがだいちを呼んだ。「殴った理由がお前なりにあったんだろう?」と聞くと「ない。。」と答えた。本当にないのかダンナがもう一度聞いても「ない」と答えた。ダンナが「本当にないんだな?じゃあお前はイライラしてたら、何の理由もなく殴りかかる。それが真実ってことでいいんだな!」と確認し、だいちは「うん」と答えた。ダンナがどうしていいものかとわたしに話をふったから…「母ちゃんは10年以上、だいちのお母さんをやって来たけど、何の理由もなく殴ったりすることは絶対にないと思う!」と話すと…
目にいっぱいの涙をためながら「オレは障害者なんだ!キチガイなんだよ!だいち菌なんだ!だからオレが全部悪いんだ!」と言った。胸が痛くなった、こんな小さい胸に色んな思いを抱えてたんだなって、だけど、ここでわたしは泣いたらダメだ!今こそ正しく、誤魔化さずにだいちに真実を伝えてあげることがわたしの役目だと思った。
なるべく冷静に話したつもり。人間には色んな凸凹があること、例えばだいちがよく観てる番組の運動が出来ない芸人たちや音痴の人たちのことなどを使ったりしてね。そして、だいちのADHDはキチガイでもなんでもないよと伝えて、前に購入したADHDの本を読んであげ、本人のせいでもお父さん、お母さんのせいでもないこと。多動は年齢とともに落ち着くこと、工夫次第でうまく付き合えること。薬のこと。ただ夕方からだいちが頭痛を訴えてて、話してる中で興奮からか?疲れからか酷くなったようなので、説明は中断した。
今は頭痛薬を飲み、眠りについた。。いつから苦しんでたのかな?どうやって、自分は障害者だと言う結論に至ったのかな?聞きたいことはいっぱいあるけど、だいちの口から聞くことは出来なかった。
でもね、でもね。抱え込んで苦しかったの、今日はわたしたちに話したことでさ、少し楽になれたんじゃないかな?きっといっぱい苦しかったよね。。
これからはだいちと共にADHDと向き合って行く!!!今日は最初の一歩の日。一緒に前に進もうね、だいち。