
それからずっと家にいる間は持ち歩いている。ロボットをいじり、手を止めると「Y先生は戻って来る可能性はあるの?」などとぽつりぽつりとY先生の話を出す。
昨晩、寝る前も先生の話をしては、涙ぐんでたり、今日も朝から泣くのを我慢した顔でわたしのところに抱きついて目にはいっぱいの涙。
Y先生の前ではいつも我が儘言ったり、格好つけてたり、八つ当たりしてたりだったから、人前では決して泣かないだいちが何度も涙ぐんでることを知ったら、きっとびっくりするだろうなぁ~
だいちにとって居て当たり前の存在だった、Y先生。クラスの担任が変わっても、友達が変わっても通級教室にいけば、自分のことを分かってくれるY先生がいた。
居なくなってはじめて、Y先生の存在の大きさを実感しているんだろうな。。
わたしですら、そうなのだから…だいちにとっては尚更だろう。