最近、太郎は「将棋」が気に入っている。「ママ、やろうよ」と誘われて相手をしたのがキッカケで、いまや夕食後の対戦がお決まりとなっている。私の腕前は・・・といえば、小学校の高学年のときにクラスの男の子たちのブームに乗っかって覚えた程度。あれから実に25年はたっているから駒の動かし方が分からないし・・・と断るつもりだったのに「ママ、大丈夫」と駒を見せられた。すごいっ、駒に動きの矢印が書いてある。最後の三列に入ったら駒を裏に向けるという決まりさえ覚えていれば初心者でも難なく将棋にチャレンジできる優れものだ。さすが、公文式の商品。
太郎との初対戦は1時間かかった。10分くらいで終わるだろうとなめていた私は甘かった。彼は王将を守ることはしないが、次から次へと駒を取ることに必死。なかなか勝負がつかない。7歳相手に苦戦。結局、私が勝利した。なぜかすごい充実感があった。ちなみに今日は負けた。いきなり王手をかけられ、いとも簡単に取られた。私のようなヘナチョコでも将棋をするときにすっごく頭を使う。正直言って今日の仕事よりも疲れたかもしれない。羽生さんたちは将棋でご飯を食べているんだから対戦後の力の果て具合というのはスゴイだろうなぁ・・・と思った。はじめて将棋棋士に尊敬の念を抱いた。おそらく明日も将棋、あさっても将棋・・・と当分続くだろう。ふと、小学生のときに将棋の上手かった子たちの顔がよぎった。そして彼らが卒業した大学を思い浮かべてみた。トウダイ、ヒトツバシ、ヨコハマコクダイ、メイダイ・・・。そして彼らは今、世界をまたにかけて仕事をしている。
よしっ、太郎。将棋の腕をあげなさい。磨きなさい。なんだかママには見えてきたから。
