猫と暮らしているみなさんも、暮らしていないみなさんもこんばんは〜( ´ ▽ ` )ノ
みなさんは「スタッドテイル」という言葉をご存知ですか?
直訳すると「鋲の尻尾」という意味になり、一見カッコ良さそう(そう思ったのは私だけ?)…ですが、これ、病名なんですよ!
今回はクロピがスタッドテイルになった経験談を記します。
*参考にしたサイト
ねこちゃんホンポ「猫のスタッドテイルとは」
スタッドテイルは原因がわからないことが多いそうです。なので、再発しやすいとも言われていますが、原因がわかれば再発を防ぐことができます。
症状も軽症(ベタつきのみ)から、重症(ワックス状の物質が出ている)まで様々。
その度合いによって治療法も変わってくるのです。
命に関わる病気ではありませんが、猫へのストレスは大きく、細菌感染を防ぐためにも、気がついたらすぐに治療しましょう!
それは2015年5月のこと。クロピは7歳7ヶ月でした。
膝に乗ってきたクロピの背中を撫でていたら、なんだかベタつく感触が。背中を中心にフケも見られる。
「毎日お手入れしなくちゃ」とブラッシングして、数日が過ぎました。
また夜に背中を撫でると、にゃんと!ベタつきがひどくなっている!
すぐにシャンプータオルで背中を拭くと、更に固まってしまった!!(><)
ペットシッターをしてくれているSちゃんに相談すると、「そりゃ固まるわ。油分に水を加えると分離するやろ?」と言われてしまいました(^^;
コーム片手に丁寧に固まりをほぐしていく私。
次第に苛立つクロピ。
「フッフー…」と鳴き出した(イントネーションは「フッ↑フー⤵︎」)。
これは爪を切ったりブラッシングし過ぎて機嫌が悪くなると、出てくる鳴き声。5秒おきくらいに、「フッフー…」をくり返し始めたから中止。
これ以上時間をかけるわけにはいかない。
といっても、とてもこのままにはしておけない。
さっそく翌日、病院へ。
ここ1ヶ月間のフードメモを先に渡してから、診察室に。
クロピはいつものように先生に、挨拶代わりの「フーシャー」をする(ФωФ)ノ💢
背中を診ていただき、先生はこう言われた。
「これはスタッドテイルですね。最近フードを変えましたか?」
「はい、3ヶ月ほど前から、メインのドライフードに、新しいドライフードを加えました。夕食はその新しいフードにしています」
「おそらくそのフードが原因でしょう」
先生曰く、猫はマーキングのために特有の油のような分泌物を出している。背中を人や物にこすりつけるときに、臭いつけの素になっているもの。
フードに含まれている油分が良くないと、出てくる油も良くないものとして出てくる。良くないものだからこそ、どんどん排出されていく。その結果、被毛が油で固まってしまう。
そのドライフードは地域猫時代に共にお世話してきた友人が、クロピの為に毎月差し入れしてくれているものでした。
クロピも大のお気に入りで、喜んで食べているのに。
「先生、でも友人のところの8歳の兄弟猫が同じフードを食べていて、何も問題なくて元気なんですよ?」
私は悲痛な声で訴えた。
「この子には合っていないんです。個体によって合うフードは違ってきますから」
そんなぁ。゚(゚´ω`゚)゚。
固まった毛はシャンプーで綺麗にすることができる。しかし、被毛に問題があると時間が掛かる。
クロピの場合、シャンプー自体がストレスなのに加え、時間を掛ければ怒りMAXになるのは当然予想できる…。
先生には鎮静剤を使ってシャンプーするという選択肢はなさそうでした。
「時間を掛けて根気良く固まった毛をほぐしていくこともできますが、もっと手っ取り早い方法があります」
「それは何でしょう?!」
激しく食いつく私。
「固まった毛を全部剃ってしまうという方法です」
「oh…」
驚きのあまりアメリカ人になる私。
「剃られた部分は1ヶ月もすれば元に戻ります」
「それなら剃って下さい。本猫も背中の固まりを気にしてますので」
「逆モヒカン状態になりますが、いいですか?」
「大丈夫です!(何が?クロピが?!)」
どうやら先生はクロピの見た目が変わることで、私がショックを受けると思われたようです。
看護師さんがクロピを保定、まずは固まっている部分を軽く鋏で切る。
次にバリカンが登場。ウィーンという特有の音に、最初はビクッとしたクロピですが、いい子で大人しくしていました。
時々「フッフー」と鳴いたものの、予想していた大暴れはなく。
注:元々クロピは怒りのスイッチが入ると、「噛む・蹴る・ひっ掻く」の大暴れをしてきました(相手は飼い主の私限定)。怒りが強いときは部屋も飛び回るし。
固まりのひどい部分は根元までキッチリ剃られ、所要時間は5分も掛かっていなかったと思います。
手早く、あっという間に終わったのもストレス回避の為。
「これで大丈夫でしょう。もし、何か症状が出てきたら また連れてきて下さい」と、先生は爽やかな笑顔を見せてくれました。
帰宅してご褒美の ちゅーるをあげて、クロピもホッと一息。
その後、背中がベタつくこともなく、皮膚炎が起きることもありませんでした。
グルーミングの際、毛のない部分に「ん?」という表情をしていたクロピも、すぐにその状態に慣れたようです。
そして、本当に背中の被毛は4週間で元通りフサフサに!
原因となったドライフードは即座に中止、友人にもその旨伝えて、差し入れはスープ系に変更になりました。
新たなフードはグレインフリーの登竜門であるナチュラルバランスを選択。
更に毛艶も良くなりました(*^^*)
<スタッドテイル・クロピの場合>
症状 / 背中のベタつき、フケが出る、被毛が固まる
原因 / 新しいドライフード
治療 / 剃毛のみ、お薬・薬浴は無し
こちらが当時のクロピです。病院から帰宅した日の夜、私の膝に乗っている時に撮りました。
衝撃的(笑撃的?)な写真なので閲覧注意。
後ろ姿だけでは寂しいので、7歳6ヶ月の頃のお顔も公開しておきます。若いときも可愛い❤️
ピンボケで すみません。