膀胱炎悪化の理由(5) | 猫と占いの小部屋

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こちらでは主に我が家の黒猫クロピのこと、たまに音楽や小説について書いていきます(ФωФ)ノ
私の専門占術はタロット・西洋占星術・四柱推命ですが、あまり占術については書かないかもしれません。

猫と暮らしているみなさんも、暮らしていないみなさんも、こんばんは〜( ´ ▽ ` )ノ
クロピと私のことを心配して下さり、ありがとうございます。
お陰さまで、現在クロピはかなり元気になりました。
今回は膀胱炎になった原因と、それが悪化した原因を報告しますね。






1回目の抗生剤コンベニア注射以来、2週間を待たずして、3回も病状が悪化し通院してきたクロピ。
2回目のコンベニアを注射する頃には、少しずつ回復しているように見えた。


翌日の朝、クロピが吐こうとしている「ケコッケコッ」という音を聞いて私は飛び起きた。
眠りについて3時間後のことだった。
ベージュ色でペースト状の嘔吐物。
消化したフードだ。
声をかけると健気に返事をする。
だが、すぐにトイレに向かい、ヒステリックに砂を掻きはじめた。


よく見ると、あたりには点々とウンチを踏んだ跡がある。
トイレには たくさんの小さな砂の固まりに混じって、下痢便が残されていた。
すぐに窓を開けてトイレを掃除し、床の汚れをとり除菌する。
クロピがトイレに通っている間に、寝床にしているコタツのマットを交換。
ペット用ウェットティッシュを数枚お湯に浸してしぼり、クロピを抱っこして足を拭いた。
全ての肉球に砂がこびりついていて、右後足に下痢便がついていた。


嫌いな抱っこをされて、触ってほしくない足を掴まれて、クロピは唸り声をあげている。
なだめながら拭き終えると、クロピはコタツの中に逃げていった。


いつも通りに出入り口を作ると、クロピはコタツの奥でくつろいでいた。
コタツマットの感触が気に入ったらしい。


時計を見ると1時間経っていた。


お水は交換したが、フードはすぐに出さなかった。
吐き気が完全に治っているわけではないから。
自分の食事の仕度をし、戻ってくるとコタツの入り口の前に水溜まりがあった。
クロピは水を吐いていた。
最初の嘔吐から2時間経っている。
このパターンは良くない。


中を覗き込むと、クロピは隅っこでうずくまっていた。
頭を撫でると小さな声で鳴いて、こちらを見る。
「ゆっくりしてね。良くなるよ」
クロピは黙って 寝る姿勢に戻った。


日曜日だったので、かかりつけの病院は休みだった。
幸い状態は落ち着き、嘔吐して3時間後には食べられるようになった。
毎日のお薬も上手に飲めた。
私はクロピを褒めて、ほんの少しオヤツをあげた。


制吐剤が効いているから、食欲もあるし少しは食べられる。
だけど、日付が変わる頃にはトイレ通いが激しくなってきた。
「アオーン、アオーン」と私に訴えかけてくる。
リビングからわたしのすがたが消えると、「ノワーン」と寂しげにひと声鳴いた。
返事をすると、鳴き声はいったん止む。


深夜3時にドライフードを食べて、クロピは再び眠った。


翌日の月曜日、私が起きると大声で鳴いていろいろと訴えてくる。
トイレ通いも悩ましい。
さっそく病院へいった。


あとから来たヨークシャーテリアが救急患者で先に呼ばれた。
今のクロピよりも具合の悪い子が居るのか…。
飼い主さんは落ち着いているように見えた。
私もそう見えるだろうか?
診察室から「キャン!」と鳴き声が聞こえた。
ここに来る子は みんな病気に苦しんでいるんだなーー当たり前のことを改めて思い、切ない気持ちになった。


やっとクロピが呼ばれた。
体重は2.6kg。
6日で100g減った。
制吐剤と栄養剤の注射を2本。
輸液は250ml。


それが終わるまでの間、先生に尋ねた。 
処置後に急速に回復したら、半日後には悪化するのはなぜか。
先生は次のように答えた。


「現在、脂肪(組)識炎を治すために抗酸化剤を投与しています(これは保護時からの持病で、悪化していた)。
今、この子の体の中では回復しようとしている力と、病気が進行しようとする力のせめぎ合いが起きている。
進行させようとしているのは何らかの酸化したフードです」


酸化したフードといえばドライフードしか考えられない。
ふと思い出して昨日、お薬のご褒美に いつも購入しているお店からもらった試供品をあげたことを告げた。


その試供品のフード名を口にしたとき、先生がほんの一瞬目を見張ったのを私は見逃さなかった。
「そのフードは、今はストップして下さい」と、微笑みながら言われた。


あわてて猫日記を読み返した。
試供品を与えた日にクロピの状態は悪化していた。
そして翌日には通院している。
試供品の小袋は2つ、最初のひと袋は問題なかったので今回使ったのだと。
それらを報告しながら、私も笑みを浮かべていた。
なぜ恐怖を感じているのに、私は笑顔になっているんだろう?
顔から血の気が引いているのがわかる。



「そのフードはストップして下さい」
先生は重ねて告げた。



フードやサプリメントは全て細かくメモして報告していたけれど、試供品だけ忘れて報告していなかった。
嫌な通院を済ませた日くらい、お薬のご褒美オヤツは大好きなものをあげたかった。
あの試供品をクロピはとても気に入っている。


喜んで食べるものが、その猫の身体によいとは限らない。
逆に悪いことの方が多いのは、昔スタッドテイルになったときに経験済みだ。


話をしている間、クロピはキャリーバックの中をグルグル回りながら騒いでいた。
こんなクロピを見るのは初めてだった。



欠けていたピースがパズルにはまったような感覚があった。
どうしてクロピが細菌性膀胱炎になったのか。
どうして胃腸炎になったのか。
どうしてどちらの病気も悪化していったのか。



そして何よりもハッキリしていることがあった。
私のせいだ。
クロピにこんな苦しい思いをさせたのは私だった。
飼い主である私が。


(あと少し続きます。短くまとめられなくて、すみません)