上司の猫はお姉様 | 猫と占いの小部屋

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こちらでは主に我が家の黒猫クロピのこと、たまに音楽や小説について書いていきます(ФωФ)ノ
私の専門占術はタロット・西洋占星術・四柱推命ですが、あまり占術については書かないかもしれません。

猫と暮らしているみなさん、暮らしていないみなさんもこんばんは〜( ´ ▽ ` )ノ
犬や小鳥とばかり暮らしていた子供の頃、実は1年間だけ猫と暮らした経験があります。


父の上司から「1年間猫を預かってほしい」と頼まれて、一頭の猫が我が家にやってきました。
彼女は美しくスタイルも良いサバトラ猫で、ちょうど1歳。人の年齢に換算すると18歳です。
当時私は10歳。
妹と2人で初めて迎える猫に大興奮しておりました笑


相手が2人とも子供なので、上司の猫は「あそんであげよう」と思ってくれたようです。
「かまってあげよう」とも思っていた節がありました。


小学校へいく私たちを毎日玄関まで見送り、帰宅した私たちを毎日迎えてくれて相手をしてくれました。
私たちにとって彼女はサバトラのお姉様だったのです。


上司の猫なので、彼女は最初から特別待遇でした。
「ようこそ我が家に、いらっしゃいました」と言わんばかりに、当日母は尾頭付きの鯛を振る舞い、サバトラのお姉様はそれを上手に召し上がりました。


母は手作り食メインで彼女の世話をし、父もまた添加物無し・塩分控えめなオヤツを手作りし、お手製のオモチャでジャンプ運動をさせて可愛がり♡


サバトラのお姉様のお世話は両親がしていたので、本当に私と妹は毎日彼女に遊んでもらっていたのでした。


夜になると、どっちがサバトラのお姉様と一緒に寝るのかで喧嘩して。
最終的にはサバトラのお姉様に決定権があるのですがww


幼い頃から偏食家だった私に、サバトラのお姉様は庭で捕まえてきたバッタを何度もプレゼントしてくれました。
好き嫌いなく食べていた妹にはプレゼントしなかったので、「わたしがお肉もお魚も食べないの、見て覚えてるんだー。すごいなー」と感動して、ありがたく食べるフリをしていただきました。


見えないようにコッソリと、庭にバッタのお墓を幾つも建てたのは、お姉様には秘密です。


1年が過ぎ、2歳になったサバトラのお姉様は父の上司の元へ帰っていきました。
とても寂しかった。
サバトラのお姉様も玄関で振り返り、私たちの姿が見えなくなるまで、ずっとこちらを見つめていました。


大人になってから出逢った黒猫の仔猫(月齢6ヶ月だったから中猫?)クロピは、外面は愛想良く、振る舞いは時にワイルドで野性味にあふれ、気に入らないとガブガブ噛む子で、一時期私の手は穴だらけになりました。
小さな友達から家族になり、初めて猫を飼養する私にとって未だに試行錯誤な日々が続いています。
サバトラのお姉様のように寝かしつけには来てくれません。


それでも年々甘えん坊になり、私を気遣ってくれています。
私が風邪をひいて寝込んだりすると、さりげなくそばに来て寄り添っていてくれる。


いろんな柄、いろんな顔の猫さんがいて、その性格もその数だけ違う。
サバトラのお姉様を懐かしく思い出しながら、そばで眠っているクロピを見ていると何とも言えない温かい気持ちになりました。


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サバトラのお姉様によく似た猫さんの写真です。こちらからお借りしました。