私は、3月2日(土)は、その日、復帰だった吉田豊騎手、デビュー日の新人ジョッキーたち、船橋競馬から遠征していたナリタスターワン&御神本訓史騎手、そして、有力馬、期待馬の騎乗が多かった北村宏司騎手を見届けに中山競馬場にいました。

1レース、ゴール前でレースを観戦。
一番人気でレースを迎えたタマノカイザー&北村宏司騎手は、道中、4番手のインの好位置をキープして、3、4コーナーの勝負処では、4頭ながら団子状態で、囲まれる形になってしまい、私は、少し嫌な予感がしました。
直線を向いて「狭い処から抜け出せるか?」と思っていた時、嫌な予感は、最悪な形で的中してしまった。

すぐ左斜め前を走っていたノワールムーティエは、鞍上のルメール騎手の左鞭に過敏に反応して斜行。その煽りを受けて、タマノカイザー&北村宏司騎手は落馬。

後続の馬も倒れこんだタマノカイザーに躓いて落馬、競走中止。

北村宏司騎手も後続の馬に踏まれるなどして、救急車で搬送された。

私は、救急車が、内埒沿いの地下馬道に、入っていく救急車の姿を確認すると、検量室前で様子を伺っていました。
すると、約10分程すると、救急車のサイレンの音が聞こえて目と鼻の先で止まったのが、分かりました。

そして、その瞬間、競馬場内の救護室に搬送される前に、救急車が呼ばれた事が分かり、重症である事を確信せざるを得ない状況であると思った。

暫くして、競馬場内で放映されたパトロールビデオを確認すると、目を覆いたくなる映像だった。

そして、数時間経ち、JRAから、診断結果(頭部外傷、意識障害、右側側頭骨陥没骨折の疑い)が発表された。

週が明けて月曜日には、同期の高田潤騎手や藤田伸二元騎手がTwitterで現状を報告。ふくらはぎの損傷が激しい事を綴り、特殊な集中治療室で、治療していることを報告した。

さらに、水曜日の夕刊紙には、「右眼上下、鼻付け根の複雑骨折、ならびにふくらはぎの筋肉損傷」と記載され、深刻な現状だ。


今は、「北村宏司騎手の復帰したいという気持ち」「精神力」「主治医の先生」「現在の医療技術」を信じて、回復を祈りましょう。