2019年3月から、女性騎手の一般競走での減量制度が導入されることになった。
一部では、「客寄せパンダ」や「ナナコルール」と言われてしまっているようだが、けして、そうではない。
私の感想としては、正直、ようやく導入したかという処。
海外では、当たり前のように導入されており、一部の地方競馬でも、既に導入されている競馬場もあり、中央競馬は遅すぎる位。
馬が主役の競馬ではあるが、女性騎手は、ハンデなしで、男性騎手に立ち向かって行かなくてはならないスポーツで、女性にとってはとても厳しい世界。
その厳しい世界で、筋力等の体力面でどうしても劣ってしまう女性騎手にとっては、このようなハンデが与えられるのは、当たり前の事。
藤田菜七子騎手とってこのような批判的な事を言われるのは心外だろう。
藤田菜七子騎手は、デビュー前の競馬学校では、男性騎手と同じ訓練、授業を受け、男性騎手以上に努力を重ねて、免許試験に合格し、競馬学校を卒業して騎手になってからも「女性として注目されるのではなく一人の騎手として注目されたい。」と人一倍努力をしてきて年々、勝ち鞍も増えて、今年は、関東リーディング18位(関東若手騎手3位)という成績を残し、男女関係なくデビュー3年目の騎手としては、立派だろう。
確かに、現在、この制度が適応されるのは、藤田菜七子騎手一人だが、競馬学校には、候補生がおり、この先、適応される騎手も増えてくる可能性は高く、入学を志願する女性も増えてくる可能性も高くなる。
JRAとしては、それを期待してこの制度を導入しているのである。
どんどん女性騎手が増えて、地方競馬のように、年間表彰に「最優秀女性騎手賞」というようなタイトルが新設されるくらい志願者が増えて欲しい。
そのような将来を見据えての導入であり、けして、藤田菜七子騎手に対してのみの制度ではなく、JRAや藤田菜七子騎手が批判やバッシングを言われるような事はないハズである。