実家の味、甘露煮を使って作る栗ご飯。もち米とうるち米を1:1にして味付けは塩と酒を少々、栗とダシ昆布を乗せて炊いたあと栗をめちゃくちゃ崩しながら混ぜるのが、大家族に平等に食わせることに命を掛けたばあちゃん流。
そういや栗の形がしっかり残った栗ご飯を初めて食べたのはヤブ医者駆け出しの頃、製薬会社さんが例によって手をこねこねしながら用意してくれる高級仕出し弁当を頂いた時だ。(余談だけどMRさんの弁当予算って単価3000円が上限らしいねやたら叙々苑出してくるよね飽きるよね)
色形のいい大ぶりの栗がパッと見3個も入ってるブルジョワ仕様に武者震いがした。されども期待とは裏腹にその栗のテクスチャーはしっとりでもほくほくでもなく敢えて形容するならムサムサ、味も無い、米もやたらと跳ね返りの強い歯応えで救いなしときた。意地で完食したものの、筆舌に尽くしがたい悲しみに打ちひしがれたのは言うまでもない。
やっぱり東京は怖いって思いました。(違う)
・焼き塩鮭
・ちくわの磯辺揚げ
・幻のきゃべつ419の胡麻和え
・自家製秋なすの甘辛崩し煮
実家はもっと細かく塵と化すほどに崩してたけど、これくらいにしといてみよう。超リッチ…!