熊谷守一展&太田三郎展@岡山県立美術館
特別展開幕直後の9月28日、熊谷守一展に行ってきました。いつだったか、瀬戸内市美術館でやっていたのと、よく似た構成だったように思います。やはり守一様式といわれる、板に油絵で描かれた、赤や青の単純化された線に鮮やかな色が付けられた自然の絵が好きですが、意外にも水墨画もたくさん描いていて、それもまた違った味わいでよいのです。福井淳子さんの記念講演もとても良かったです。黒田清輝に学びながら黒田とは一線を画していて、誰の絵にも似ていない、自然観察の極みに生まれた絵はフランスでも人気だったとのこと。なのに最後まで、まったく儲けることにも名声を得ることにも興味がなかったとか。同時開催の太田三郎展もよかったです。昭和60年から、切手シートに毎日消印をひとつづつ押してもらうことで、その日どこにいるかがわかるという、誰でもできるのに誰も思いつかない作品「Date Stamp」まだまだ続いていて、10,000日になるまで続けられるそう。他にも、切手をモチーフにした作品がいろいろ観られます。必見です!