福島県郡山市の仮設住宅で4日までに、一人暮らしをしていた大工の男性(58)の遺体が見つかった。死後数日はたっており、郡山北署は病死とみて調べている。
東京電力福島第1原発事故後、この仮設住宅では、男性を含め富岡町の住民らが避難生活をしている。男性は、妻子とは別々に暮らしていた。
町によると、男性と連絡が取れないことを心配した知人が町に相談。3日、町職員が居間で死亡しているのを見つけた。
同じ仮設住宅に住む男性(86)は「自分も一人暮らし。(寂しさに)つぶされないように、なるべく外で人と話すようにしている」と不安そうに話した。
町は「孤独死を防ぐため、高齢者には声を掛け、見回りもしていた。今後は一人暮らしの人の声掛けを強化していく」としている。