米国のバン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人として初めて優勝した全盲のピアニスト辻井伸行さん(20)の帰国後初の「 凱旋 公演」が13日、岩手県北上市のさくらホールで行われた。客席を埋めた約1400人が、流麗で繊細な音色に酔いしれた。この日は、ロシア・ナショナル・フィルハーモニー交響楽団と共演。指揮のウラディーミル・スピヴァコフさんに手を取られてピアノに向かった辻井さんは、コンクール決勝で絶賛されたラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を奏でた。演奏後は拍手が鳴りやまず、アンコールに応えてショパンの「子守歌」を披露。演奏後、読売新聞の取材に対し、「楽しく演奏できた」と満足そうに語った。
情緒豊かな演奏に、客席には感動で涙ぐむ人の姿も。北上市江釣子のピアノ講師及川佐恵子さん(46)は「演奏からあふれてくる、豊かな感受性がすばらしい」と興奮さめやらぬ様子。秋田市添川から両親と3人で来た小原
