前回 Timmy と Jan Ray 比較で、回路や定数はどーなの?とコメントいただきました。
そこで、ド素人が背伸びして分析めいたことをしてみます。
ウソ言ってたら優しく教えてください。
ネットにある JanRay と Timmy の回路の比較GIFを、真似して作ってみました。
電源部と Timmy のクリッピング切り替えは省いてあります。
あとポットの入出力が逆なのは比較主旨と違うので JanRay に合わせました。
音に関係しそうな違いはというと、
- JanRay はクリッピング前にローパスフィルター(C9)がある
- JanRay は出力バッファに
ハイパスハイカットフィルター(C4)がある - 出力バッファ前のローパスフィルター(C3)の定数違い
- JanRay はサチュレーション回路がある
実際リハで音出して感じたこととして、JanRay は低音に重心があり、激しく歪ませるとダマになってるようだなと。
これは、クリッピング前のローパス(C9)の影響かなぁと思いました。
さらに出力バッファのハイパスハイカット(C4)など Timmy より若干複雑なフィルター構成が、JanRay のシルキーな印象を作ってるのかな、とも。
BASSカットした後、クリッピング回路に入れる信号量を Timmy は固定(R7)にしています。これを可変にすることでサチュレーション効果を表現しているのが JanRay です。
Timmy のクリッピングは(D1)と(D4)結ぶブリッジがあります。どんな効果があるのか自作JanRay で実験したら、わずかにヘッドルームが広くなった印象を受けました。ホントちょっとですけど。
こうして考えると、Timmy の仕組みに幾つかフィルターを加えた、つまり無色に若干色を加えてオーバードライブ寄りにチューニングしたのが JanRay なんですかね。
でも、これは同じ回路と言えるのかどうか???
同じと言えば同じ???、違うと言えば違う???
ではでは、Timmy の "お父さん" Tim と比較したらどうでしょう。
Tim にはブースターが内蔵されてます。このブースターを取り除いたのが Timmy といわれています。
Tim の回路図はボケた小さな画像しか見つけられなかったので、正しく書けてるか不安はありますが、比較するとこんな感じです。
(2020/10/16 ブースト回路に誤りがあったので訂正しました)
違いはというと。
- JanRay にはクリッピング前にローパスフィルター(C9)がある
- 出力バッファの
ハイパスハイカットフィルター(C4)の定数違い - 出力バッファ前のローパスフィルター(C3)の定数違い
- JanRay のサチュレーション回路の基と思えるブースト回路が Tim にある



自社プロダクトを他社にパクられ、マーケティング力の差でシェアを奪われたことがあります。
違法ではありません。でもパクリです。
この事は、大人げもなく JanRayパクリ疑惑にしつこい理由かも。
もともとしつこいんですけどw
理由はもう一つ。
JanRay の回路図がさらされた時のコメント。
Timmy?
Timmyじゃん?
It's Japanese, so probably Takumi.
日本人だからさ、匠なんだろw
日本人の技を揶揄されたのが悔しかった。。
なので、実際どうなのか確かめたくなったんですね。。