Paul Cochrane Timmy Overdrive V1 #3 VS Jan Ray | 冷や汗かいても後悔せず

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できそうな気もするが、どうなっても知らないよ。

前回 Timmy と Jan Ray 比較で、回路や定数はどーなの?とコメントいただきました。

そこで、ド素人が背伸びして分析めいたことをしてみます。滝汗

ウソ言ってたら優しく教えてください。笑い泣き

 

ネットにある JanRay と Timmy の回路の比較GIFを、真似して作ってみました。ニヒヒ

電源部と Timmy のクリッピング切り替えは省いてあります。

あとポットの入出力が逆なのは比較主旨と違うので JanRay に合わせました。

 

音に関係しそうな違いはというと、

  • JanRay はクリッピング前にローパスフィルター(C9)がある
  • JanRay は出力バッファにハイパスハイカットフィルター(C4)がある
  • 出力バッファ前のローパスフィルター(C3)の定数違い
  • JanRay はサチュレーション回路がある

実際リハで音出して感じたこととして、JanRay は低音に重心があり、激しく歪ませるとダマになってるようだなと。

これは、クリッピング前のローパス(C9)の影響かなぁと思いました。

さらに出力バッファのハイパスハイカット(C4)など Timmy より若干複雑なフィルター構成が、JanRay のシルキーな印象を作ってるのかな、とも。

 

BASSカットした後、クリッピング回路に入れる信号量を Timmy は固定(R7)にしています。これを可変にすることでサチュレーション効果を表現しているのが JanRay です。

 

Timmy のクリッピングは(D1)と(D4)結ぶブリッジがあります。どんな効果があるのか自作JanRay で実験したら、わずかにヘッドルームが広くなった印象を受けました。ホントちょっとですけど。

 

こうして考えると、Timmy の仕組みに幾つかフィルターを加えた、つまり無色に若干色を加えてオーバードライブ寄りにチューニングしたのが JanRay なんですかね。

でも、これは同じ回路と言えるのかどうか???真顔

同じと言えば同じ???、違うと言えば違う???

 

ではでは、Timmy の "お父さん" Tim と比較したらどうでしょう。おねがい

 

 

Tim にはブースターが内蔵されてます。このブースターを取り除いたのが Timmy といわれています。

 

Tim の回路図はボケた小さな画像しか見つけられなかったので、正しく書けてるか不安はありますが、比較するとこんな感じです。ニヤリ

(2020/10/16 ブースト回路に誤りがあったので訂正しました)

違いはというと。

  • JanRay にはクリッピング前にローパスフィルター(C9)がある
  • 出力バッファのハイパスハイカットフィルター(C4)の定数違い
  • 出力バッファ前のローパスフィルター(C3)の定数違い
  • JanRay のサチュレーション回路の基と思えるブースト回路が Tim にある
フィルターの定数違いは、そもそもオペアンプ違うんだから、最適化すれば違って当然とも。
となると、もう同じ回路と言われても仕方ないでしょう。
サチュレーションにしたって Tim のブースト回路からトーン信号を外しただけですしね。
トーン信号外せばブースト量も落ちて、サチュレーションってサイズにはなるんでしょうが。
 
 
 
【総括】
 
両者にはそれぞれの音があり、違いがあることはギタリストなら誰でもわかるかもしれません。
でも、両者は同じ仕組みの上に作られており、違法合法云々ではなく作者から見ればパクリでしかないのだと思います。真顔
 
個人的には Timmy は最高だし、JanRay の音の良さも認めるし、両方使いたいし、でもモヤっとした部分もあるよ、なのです。キョロキョロ
 
まぁ、"Don't tell me you love me." は最高だけど、カラオケでは "ぞっこんラブ" も歌うよ!
みたいなもんですwちゅー
 
 
【最後に】
 
自分はソフトウェアの製品開発に関わるエンジニアです。

自社プロダクトを他社にパクられ、マーケティング力の差でシェアを奪われたことがあります。

違法ではありません。

でもパクリです。

 

この事は、大人げもなく JanRayパクリ疑惑にしつこい理由かも。

もともとしつこいんですけどw

 

理由はもう一つ。

 

JanRay の回路図がさらされた時のコメント。

 

Timmy?

Timmyじゃん?

 

It's Japanese, so probably Takumi.ゲラゲラ

日本人だからさ、匠なんだろw

 

日本人の技を揶揄されたのが悔しかった。。

なので、実際どうなのか確かめたくなったんですね。。

 
さて、パクリ話はこれにて終了します。
次回からは、素直に製品と向き合いながらネタを見つけていきます。