"Raised Logo" と呼ばれる特徴的なヘッドのロゴ。
このロゴをクローム色からゴールドに交換してみます。
58 - 59年の画像をあれこれ検索すると、クロームとゴールドが混在してます。
画像で見る限り、ロゴ以外の仕様に違いは見当たりません。
でも細かいこと言うと、ロゴの位置、ロッドカバーの位置、ジャックプレートのネジ位置は何パターンかあるようです。
組み立てる職人さんによって違うんですかねw
近年の CS はクロームのみのようで、ロゴ・ロッドカバー・ジャックプレートのネジ位置もきっちり統一されてます。
Gibson のアンプにも "Raised Logo" は使われていて、同じようにクロームとゴールドが混在しています。
59V を持つまでは、アンプはクローム、V はゴールドって思い込んでました。。
クロームもシブくて良いのですが、どっちかというとゴールドの方が好みですw
ということで、軽い気持ちで交換に踏み切ったんですが、これがかなり大事になりました。。。
ゴールドの "Raised Logo" は ドイツの Crazy Parts から入手しました。
オリジナルのクロームの方が、幅が 1.5mm ほど長く、少々肉厚です。
"Raised Logo" に関する詳しい情報は、こちらにあります。
どうやらこのゴールドは、初期のヒスコレの補修部品のようです。
さぁ、いよいよ作業に移ります!
オリジナルのロゴを外すために、ヘッドのすべてのパーツを先に外しておきます。
ヘッドを傷つけないようにビニールを下敷きにして、ロゴを止めているピンの間に、薄めの金尺を慎重に差し込みます。
ピンは接着剤で固定されてましたが、強力なものではないようで、苦もなく外すことができました。
ロゴの裏側を見ると、58年当時のものと同じ型のように見えます。。
これ見て、交換するの躊躇しましたwww
ここで第1の問題に遭遇!
ゴールドを乗せてみると、G と n の両脇からピン穴が少ーし顔を覗かせてるんですよ。。
向き変えたりして、どーにか穴が隠れる位置を探しましたが、ムリ。。
ピン穴を埋めてタッチアップか。。。
実はロッドカバーの下のネジ穴も補修されていて、しかもゆるゆる‥‥
ということで思い切って、全部穴を埋めてヘッドのトップをリフすることにしました!!
ここで第2の問題が!!
トップをリフするにはナットを外さないといけません。
ところがうっかりしていて、トップとナットの境目に切り込みを忘れたため、ナットが外れる時にトップの表面を剥いでしまいました。。
ショックで剥いだ部分が埋まるまで、画像撮るの忘れてましたwww
ロッドカバーの位置も移動させるつもりなので、ロッドのクチの段差をトップの高さまで盛りました。
ちなみに突き板は無いので、塗装の下からマホが顔を見せます。
600番までペーパーで表面整えて、サンディングシーラーします。
なんとかリカバリーと思いきや、第3の問題発生!!!
指板のマスキングテープを剥がしたら、色が無いwww
やっぱ、染めてたんですねぇ。。
うーん、どうしよ。。。
ステインで染めるか。。
でも、下手に染めて色違い出ても困るし。。
ええーい!全部拭き取ってしまえ!!
と決断し、まずはオレンジオイルで拭いてみたら。。
あれ?。。
元に戻ったwww
オイルが乾いても色は薄くなりません。
染みてる染料が、オレンジオイルで表面まで浮き出てきてくれたようですw
よかったぁwww
気を取り直して、黒ラッカーです。
もちろん、マスキングテープは直に指板に貼ったりしてませんwww
ラッカーの乾燥を待つ間に、ロゴの準備です。
ゴールドロゴにはピンが無いので、直接貼ることも考えましたが、接着剤がはみ出たり、はみ出た接着剤でメッキを傷めたりする不安があるので、ピン付けすることにしました。
まず、ロゴにピンを接着する穴を掘ります。
息子からもらったガンプラのランナーをピンにして、アロンアルファでしっかり接着します。
空になった綿棒のプラケースの蓋を使って、ピン穴のテンプレートを作りました。
蓋ごとヘッドに乗せれば、位置が決めやすくなりますw
ビンテージのロゴ位置は個体によって違うようなので、好みの画像を参考にしましたw
クリアの水研ぎする前に、位置決めします。
作業中にクリアを多少傷つけても、水研ぎの前ならなんとかなりますからね。
位置が決まったところでロゴを外し、ピン穴を作ります。
イイ感じでロゴがハマりましたw
クリアを水研ぎし、すべてのパーツを取り付けます。
ロッドカバーの位置も、レスポールの R9 と似た感じになりましたw
なんとか完成!!
ゴールド、やっぱりイイですw
たかがロゴ交換と安易に手をつけ、トラブル続出で途中半泣きでしたが、最後は満足めでたしです!w