2015年製の 1959リイシューです。
2014年からの限定生産だったようです。
前オーナーの思い入れがかなり感じられるギターで、いろいろと手が入れられています。
ヘッドから順に眺めていくと
ロッドカバーのネジが、ゴールドからニッケルに変更されてます。
当時の新品画像を見ると、ネジやナットはゴールドが使われてます。
この V のネジは、ペグ以外全てニッケルに変更されていました。
純正のプラスチックナットが、象牙ナットに変更されてます。
明らかにプラではなく牛骨のオイル・ノンオイルともちょっと違った光沢があります。
縞模様もあることから、象牙ではないかと思います。
象牙は硬度が高く、この V の音の立ち上がりも良いので、ナット効果もあるのかもしれません。
アルミフレットに交換されています。
アルミフレットって音が‥‥みたいな評判もありますが、この状態で手元に届いたこともあり、あまり気になりません。。
それよりも、ちょっとクセになるくらい弾きやすいです!
ジャンボなのでスライドは引っかかり気味ですが、チョーキングやビブラートは凄くスムースです。
しばらくこのフレットを眺めてて気がついたのですが‥‥。
指板の表面と側面で、不自然に色が違いすぎる部分が数カ所あるんです。。
たぶん、この黒々とした指板は染められてますね。。
いくら仕事が適当なカスタムショップとはいえ、そんなことするとは思えないので、前オーナーがされたのでしょう。。
フレットを抜き差しすれば、指板の側面のラッカーが多少なりともひび割れたり欠け落ちたりすると思うのですが、それが全くありません。
勝手な想像ですが、フレット交換時に、側面のラッカーも落とし、側面も染めてからラッカーし直したのではないかと。。
エスカッション、PU、ブリッジも変更されています。
エスカッションは歪み具合から、本物あるいはレプリカのM69 だと思われます。
PU は ベアナックル製で、Mule と似た印象ですが種類まではわかりません。
そのうち出力値を確認してみたいと思います。
ブリッジは、ゴールドから 純正のニッケルのABR-1 に変更されています。
ブーメラン型のストリングプレートはレリックされています。
異色とも言えるのが、ハットノブです。
形からビンテージのレプリカと思ったのですが、自分がこれまで見たレプリカとは、凹み具合や色焼け具合が違います。
本物のビンテージかレプリカかはさておき、ゴールドのハットノブの金色塗料を一度落として、黒に塗り替えたようです。
ポットのシャフトが刺さる部分だけは、塗料を落としてあるだけなので、色焼けした琥珀色のままシャフトが覗けるシースルーになっています。
独特の風合いで気に入っています。
セレクタースイッチとジャックのナットもゴールドからニッケルに変更されています。
オリジナルの画像で確認すると、当時のネジやナットはニッケルだったようにも見えます。
ABR-1 は金メッキが殆ど落ちてしまってるものが多いようです。
前オーナーは、こんなルックスをイメージしてドレスアップしたのではないでしょうか?
自分としては、前オーナーの情熱にリスペクトして止みません。
が‥‥。
いくつか気になる箇所がw
その一つがニッケルの ABR-1 です。
ゴールドの剥げ落ちた ABR-1 の代替に、ニッケルはさすがに思い切りが良すぎるので、これはゴールドに戻させていただこうとwww
最近、KLUSON からブラス製の交換パーツが出ているので、試してみました。
さすがに金ピカのままでは合わないので、これを自分なりにレリックしてみます。
エッチング剤を塗って乾燥したらまた塗り、を様子を見ながら数回繰り返すと‥‥
はじめは大した変化がないのですが、数回繰り返すうちに銅メッキが緑色のサビを見せ始めます。
やりすぎると一気にメッキが崩壊してしまいます。
やめ時の判断が金メッキのレリックの難しいところです。
これを組み上げると。
浮き出たサビをそのままにするとハードすぎるので、これを丁寧に落として、一部はコンパウンドを指につけて撫でながら自然な雰囲気に整えます。
ギターに置いてバランスを確認します。
まだ光沢が強い部分もありますが、2、3日もすれば鈍い色になるはずです。
2日後に、弦のミゾを切ってギターに取り付けました。
まぁ、こんなもんでしょw
この他にもいくつか変更したい点があるので、それはまたw