スタジオで使うと、
どーもスタジオCallingさんにあるものと印象が違う。。
キャビの違いかなぁ、と思えたりもするけど、、、、
違うのか違わないのかハッキリさせようと、先日スタジオCallingに持ち込んでみましたw
すると、歪みの量やトーンが明らかに違う。。
私がが感じたものは、キャビの違いではなかったのです。。
もしかしてどっか異常!?。。。
ところが、師匠の点検では、どこも異常ナシ!とのこと。。
一部の電解コンデンサーが劣化してるということで交換してもらいましたが、これが音の違いに出るものではない。。
うーん、なぜこうも違うのか。。
AD140 Lead は生産数70台しかありません。
それでも数台の内部画像をネットで見ることができます。
改めてよく見くらべると、シリアルの初期と最終の頃では基盤に違いがあることに気がつきました!
私の AD140Lead とスタジオの AD140Lead も違うのではないか!?
そう思うと、それを確かめたくなるのが人情ですw
「中を見せてください!!」
店長さんに事情を説明してお願いしたところ、快くご了解を頂きました!
ということで、店長さんがいらっしゃる時に個人練習として予約して行ってきました!
AD140 Lead が2台揃うことは非常に珍しいことだと思いますw

早速店長さん立ち会いのもと、ご開帳です!

上の #4 がスタジオCallingさん、下の #29 が私のです。
微妙にワイアリングの取り回しが違ったり、パーツブランドが違ったりしますが、音に影響するとは思えない。。

ゲインのポットの抵抗を計測してみると、#4 の 529Ω に対し #29 は 213Ω と大きく違いました!
慌てて師匠に電話したところ、AD140 のトーンスタックはバッファが無いので、抵抗が大きいと内部損失が小さくなり、歪みが増すかも? とのこと。。
ゲインのポットを見比べると、#4 はデュアルポットの片側しか使わないのに対し、#29 は並列で両方使ってます。
#4

#29

500Kの抵抗を並列に使うことで、250Kにしています。
時間も無いし、写真を撮りまくって、アンプを元に戻し、試奏して壊していないことを確認店長さんに確認していただき、お礼を言って帰ってきました。
改めて基盤の画像を見ると、違いが幾つかあることを発見!

フェイズインバータのアース側のコンデンサが #4 の 0.1uF に対し #29 が 0.047uF。
ミドルEQのコンデンサが #4 の 0.022uF に対し #29 が 0.047uF。
100K の初段プレート抵抗と並列の 470pfのコンデンサが #4 には無い。
思うに AD140Lead は その後製品化される AD140HTC のプロト的なアンプだったんでしょう。。
師匠の解析では、私の #29 と、ネットで入手出来る AD140HTC のダーティchの回路はほぼ同じだそうです。
AD140HTC を試したことはありませんが、おそらく #29 と同じ音なのでしょう。
しかし、AD140Lead はプロトゆえに70台全てが同じスペックではなく、海外のフォーラムで読んだ「AD140Lead と AD140HTC は別物」という意見も、比較する個体によっては「同じ」という意見になりえたのだと思いました。
スタジオCallingさんには、海外からもAD140Leadを探している人が問い合わせてくるそうです。
中にはシリアル番号を訊ねるものもあるとか。。
こうした質問があるのも、今回の件で納得できます。
私が AD140Lead を探し始めたきっかけは、スタジオCallingさんの AD ゆえでした。
当然、#4 仕様にして試してみるつもりです!