1989年製の Fender Japan で、ピックアップだけ Fender USA のタイプです。

バブル期の平成元年。
当時の私は、大学生活という社会に出るまでの執行猶予4年みたいな時の中で、まるで自覚の無い自分に不安を覚えて、社会人になる前に学生気分を洗い流さないと。。なんて考えてました。
学生生活の象徴といえば、バンド。 つまるところギターです。
そこで、卒業前に持っていた2、3台のギターを全て処分すると決心し、あるものは後輩に譲り、一番のお気に入りは最後の学園祭のステージで叩き壊しました。
知ってます? ギターってそう簡単に壊れないってこと。
よく倒れてネックが折れて修理、なんて話がネットで見かけますが、壊そうと思うと以外に壊れない。。。
カッコよく壊すつもりが何度叩き付けても壊れないんで、アセったのを覚えてます。。
ようやく壊れてホっとしてステージ降りたら、両の掌が血だらけで仲間に笑われました。。
で、目出たく真面目に社会人生活をスタートさせた訳ですが、半年くらいを過ぎてようやく仕事にも慣れはじめると、なんだか寂しさを感じたりして。。
当時つきあい始めたカノジョが、その年のクリスマス・プレゼントに、と買ってくれたのがこのストラトです。
今じゃ考えられないようなプレゼントができた時代です。
当時は二人ともバブってました。 私は新人だったので給料は大したこと無いのですが、毎月の残業代は年2回のボーナスより下回ったことも無く、同い年のカノジョは社会人3年目で第三ボーナスもあるくらいで、私の年収を軽く超えてました。
『ギターをプレゼントするよ。』
嬉しかったですねぇ。。
一緒に渋谷のイシバシ楽器に行ったのを覚えています。
Fender Japan の一番安いストラトにする。 と決めてました。
でその一番安いストラトを試奏してたら、イシバシのお兄さんが 『あと一万円出せばUSAのピックアップになるよ。』 なんて言う訳です。
大して変わんないっしょ。。 と思いつつも音を出してみると、一万円高い方が綺麗なクリーンの音が出ちゃうんですよ。 我が儘と思いつつもカノジョのOKをもらいました。
嬉しくて、帰り道ずーっと勝手にギターの話をしてたような気がします。
以来、今日までなぜかイジる気にはならず、私のギターで唯一買った時のままのオリジナル状態をキープしてます。
カノジョもキープして翌年には嫁さんになってもらいました。
それから3、4年はこのギター一本で、たまにライブやったり友人の結構式で演奏したり。
でも昨年末、トーンが全く効かなくなってしまいました。
初めてピックガードを外して試しにコンデンサーを換えてみましたが、ダメです。
ポッドがいかれちゃったみたいでした。
交換するしかないのですが、ボリュームも少々怪しくなっているので、この際サーキットを全交換することにしました。

全パーツ代と大きな価格差も無い、fat-guitar.parts shop さんのサーキットです。
ボリュームを絞ってもハイが落ちないようにバイパス用のコンデンサーも付けてもらいました。
流石にプロの作りっていう仕上がりです。
週末あたりに実装してみます。