Fender Japan Stratocaster '57 モデル | 冷や汗かいても後悔せず

冷や汗かいても後悔せず

できそうな気もするが、どうなっても知らないよ。

今あるギターの中で、一番古い付き合いのものです。

1989年製の Fender Japan で、ピックアップだけ Fender USA のタイプです。

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バブル期の平成元年。

当時の私は、大学生活という社会に出るまでの執行猶予4年みたいな時の中で、まるで自覚の無い自分に不安を覚えて、社会人になる前に学生気分を洗い流さないと。。なんて考えてました。

学生生活の象徴といえば、バンド。 つまるところギターです。

そこで、卒業前に持っていた2、3台のギターを全て処分すると決心し、あるものは後輩に譲り、一番のお気に入りは最後の学園祭のステージで叩き壊しました。

知ってます? ギターってそう簡単に壊れないってこと。

よく倒れてネックが折れて修理、なんて話がネットで見かけますが、壊そうと思うと以外に壊れない。。。

カッコよく壊すつもりが何度叩き付けても壊れないんで、アセったのを覚えてます。。

ようやく壊れてホっとしてステージ降りたら、両の掌が血だらけで仲間に笑われました。。


で、目出たく真面目に社会人生活をスタートさせた訳ですが、半年くらいを過ぎてようやく仕事にも慣れはじめると、なんだか寂しさを感じたりして。。

当時つきあい始めたカノジョが、その年のクリスマス・プレゼントに、と買ってくれたのがこのストラトです。

今じゃ考えられないようなプレゼントができた時代です。

当時は二人ともバブってました。 私は新人だったので給料は大したこと無いのですが、毎月の残業代は年2回のボーナスより下回ったことも無く、同い年のカノジョは社会人3年目で第三ボーナスもあるくらいで、私の年収を軽く超えてました。

『ギターをプレゼントするよ。』

嬉しかったですねぇ。。

一緒に渋谷のイシバシ楽器に行ったのを覚えています。

Fender Japan の一番安いストラトにする。 と決めてました。

でその一番安いストラトを試奏してたら、イシバシのお兄さんが 『あと一万円出せばUSAのピックアップになるよ。』 なんて言う訳です。

大して変わんないっしょ。。 と思いつつも音を出してみると、一万円高い方が綺麗なクリーンの音が出ちゃうんですよ。 我が儘と思いつつもカノジョのOKをもらいました。

嬉しくて、帰り道ずーっと勝手にギターの話をしてたような気がします。


以来、今日までなぜかイジる気にはならず、私のギターで唯一買った時のままのオリジナル状態をキープしてます。

カノジョもキープして翌年には嫁さんになってもらいました。

それから3、4年はこのギター一本で、たまにライブやったり友人の結構式で演奏したり。


でも昨年末、トーンが全く効かなくなってしまいました。

初めてピックガードを外して試しにコンデンサーを換えてみましたが、ダメです。

ポッドがいかれちゃったみたいでした。


交換するしかないのですが、ボリュームも少々怪しくなっているので、この際サーキットを全交換することにしました。



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全パーツ代と大きな価格差も無い、fat-guitar.parts shop さんのサーキットです。

ボリュームを絞ってもハイが落ちないようにバイパス用のコンデンサーも付けてもらいました。

流石にプロの作りっていう仕上がりです。


週末あたりに実装してみます。