みなさん、こんにちは。
(株)大共建設・きねつ工房 村岡誉久吏(つくり)です。
明日3月3日は「ひな祭り」ですね。
ひな人形は2月4日の立春。2月19日の雨水の頃に出すといいと言われています。
うっかり出し忘れていたと今日出すのは「一夜飾り」になるのでおススメしません。
出し忘れてしまった人は、ひな祭りを食べ物やお菓子などで楽しみましょう。
ひな祭りがやってくると、子どもの頃はひな人形を飾るのが楽しかったなーと、子どもの頃の記憶が蘇ってきます。
ひな段の後ろに隠れて遊んでいたこと。
隠れたはいいけど抜け出すときに土台に身体がぶつかって、ひな人形を落としてしまいそうになったこと。
親に隠れてひなあられをつまみ食いしていたこと。
幼馴染の家に飾ってあるひな人形は、かご、重箱、御所車がるのに、なんでうちのはないんだろう・・・。
なんてちょっと羨ましく思ったりもしたこと。
そんな幼少期の思い出が、春の暖かさと共に蘇ります。
毎年、当たり前のようにひな祭りにはひな人形を飾り、ひなあられをお供えしているけど
ひな祭りの由来をご存知でしょうか。
ひな祭りとは
3月3日のひなまつりは、「桃の節句」「弥生の節句」といわれ、女の子の美しい成長と幸福を願うもの。
ひな祭りはもともと五節句のひとつ、「上巳(じょうし)の節句」でした。
この日は古代中国では忌日(いみび)とされ、そのけがれを祓うため水辺で体を清め、厄払いが行われていたのです。
中国では川で身を清める習慣がありました。
日本では紙などで作った人形で自分の体を撫でて穢れを移し、川に流すことで邪気祓いをする行事として広がっていったといわれています。
「流しびな」の風習が、現在でも残るひな祭りの行事のルーツと言われています。
これが節句となり、江戸時代になってから、ひな人形を段飾りにして、美しく飾って祝うようになったのは、武家や貴族だけで、一般家庭に定着したのは、明治以後のことです。
《五節句》
- 1月7日の「人日(七草がゆ)」
- 3月3日の「上巳(桃の節句)」
- 5月5日の「端午(菖蒲の節句)」
- 7月7日の「七夕(星祭)」
- 9月9日の「重陽(菊の節句)」
初節句のお祝いと献立
女の子が生まれて初めて迎えるひな祭りを初節句といい、祖父母や親しい方をお招きしてお祝いをします。
当日は、部屋にひな人形を飾り、桃の花や菜の花などの春の花を彩りに添えた祝い膳をいただきます。
祝い膳は
ちらし寿司に、はまぐりのお吸い物が定番で、はまぐりの殻は他の貝の殻とは決して合わないため、貞節のシンボルとされてきました。
さらに、焼き魚や春野菜の小鉢などを添えると、春らしさを感じることができます。
ちらし寿司の具材
エビは、腰が曲がるまで長生きできるように
レンコンは遠くまで見通せるように
豆は健康でマメに働けるように
という願いが込められています。
はまぐりの貝殻はもともと対だったものだけがぴったり合い、貝合わせなどの遊びで使われたことから、一生添い遂げる仲の良い夫婦にちなんでいるようです。
ちらし寿司以外にも、手軽にサッと作ることができる「いなり寿司」のレシピも色々あるようです。
茶菓には
ひし餅とひなあられ、よもぎ餅、干菓子などをいただきます。
ひし餅は、ひし形になっていますが、これは心臓や、桃の葉を表すといわれています。
ひし餅の色や形は諸説あり、
ひし餅の白は雪、赤は花、青は若草、黄色は紅葉を意味し、四季を表現しているという説もあれば、
植物のヒシ(菱)は、水面に拡がって繁ることから、ヒシ形は成長や繁栄のシンボルとして古くから親しまれ、桃の節句のひし餅には、女の子の健やかな成長と豊かな人生への願いが託されているという説もあるようです。
ひなあられは、ひし餅を外でも食べやすくするために砕いて焼いたことが発祥とも言われています。
関東地方ではお米の形のままの「ポン菓子」も一般的。
ひな祭りのお祝いパーティーをしたときに、お土産でお菓子を分ける場合や
現在のように、なかなかパーティーを開くのが難しい状況下などでも、
ひな祭りのお菓子をお渡しすることはできますよね。
そんな時にひな祭りらしさも演出したいですね。
こちらは画用紙で梅の花のモチーフなどの作り方が紹介されています。
桃の花は、中国では長寿のシンボルとされていて、門にさしておくと邪気を払うという言い伝えから、祝い花として使われるようになりました。
飲み物は、以前は桃の花を刻んで入れた「桃花酒」が用いられていました。現代の白酒はその名残りなのでしょう。
ひな人形の飾り方
【七段飾りの場合】
きらびやか段飾りは、ひな人形と聞いて誰もがイメージするもの。
元禄時代には武家の婚礼道具のひとつとして、その豪華さが競われていました。
段飾りは増減してもいいのですが、奇数を吉とする考え方から、五段、七段など奇数段にします。
・最上段は「内裏びな」
内裏びなとは、お殿様とお姫様が一番上段に座ることで地位の高さを表現している。
金屏風を背景にぼんぼり、桃花酒または白酒などを飾り、向かって左側に男びなを配するのは、欧米のマナーに基づく並びかたで明治以降の習慣です。
武士の時代は、刀をさす左側に女性がいるのは危険というので、逆に並べていました。
ひな人形には京都で作られる「京雛」と、関東で作られる「関東雛」があります。
上段の並び方は、地方によって違うようです。
【京雛(きょうびな)】の場合
・左側(向かって右)に男雛、右側に女雛が座っている
・目が細めのおっとりした目鼻立ち
かつて宮廷では左側が位が高いとされていたので(左大臣の方が右大臣より位が高いなど)、京雛では「みかど」が左、「お妃さま」が右の座り方になっている。
【関東雛(かんとうびな)】の場合
・右側(向かって左)に男雛、左側に女雛が座っている
・はっきりめの目鼻立ち
関東雛は現代の国際基準に合わせて「右上位」の座り方です。右上位が浸透したのは、大正時代以降といわれています。
もちろん現代ではどちらも手に入りますので、好みで選んでもいいですし、並び方も自由にできるものもあります。
・二段目は「三人官女」
両脇に立ち姿、中央に座り姿を配置し、左から銚子(ちょうし)、三方(さんぽう)、提子(ひさげ)を持ち、お祝いの白酒を供します。
・三段目「五人囃子」
打楽器に笛という能楽のお囃子で、左から太鼓、大鼓(おおつづみ)、小鼓、笛、謡と、鳴り物の大きな順に並べ、笛や太鼓で結婚式を盛り上げます。
・四段目は「随身(ずいじん)」
右大臣は若く、力を司り、人や家を守り、左大臣は文武両道で知性を持った老人です。
ひし餅やひなあられは、右大臣と左大臣の間に置きます。
・五段目「仕丁(じちょう)」
仕丁とはいろいろなお世話をする係で、掃除に使うほうき、ちり取り、熊手をそれぞれ手に持っている場合もあります。
泣き上戸、笑い上戸、怒り上戸のトリオです。
・六段目は、婚礼道具
たんす、鏡台、長持ち、お針箱、茶の湯道具、火鉢など日常に使う道具が並び、当時の婚礼の道具が様子がうかがえます。
・七段目は、かご、重箱、御所車などを並べます。
段全体に敷いた緋毛氈(ひもうせん)は、華やかさを演出するとともに、天然痘よけ、蚤よけの意味も込められています。
七段飾り以外にも、五段飾り、三段飾り、親王飾りがあります。
【五段飾りの場合】
三段目までは七段飾りと同じで、四段目に随身と仕丁、五段目に嫁入り道具を並べるのが一般的で、十五人飾りとも呼ばれます。
【三段飾りの場合】
三段目の五人囃子まで。
嫁入り道具も付いていて、五人囃子の周囲に並べられるようになっているものが多く、十人飾りとも呼ばれます。
【親王飾り】
男びなと女びなの二人だけが座るシンプルなひな飾りを「親王飾り」といい、
マンションなどにお住まいの人や、段飾りを飾ることが難しい住宅環境に人は「親王飾り」を選ぶ人も多いですね。
ひな人形はいつ片付ければいい?
ひな人形を片付けるのが遅いとお嫁に行くのが遅くなる。
なんて、誰に聞いたか?どこで聞いたか?記憶は定かではありませんが、そんな話を聞いたことがあると思います。
でも、せっかく飾ったのに、すぎに片付けるのは忍びないと思う人もいるでしょう。
多くの場合、ひな人形は3月4日に片付けたほうがいいという説もあれば、
陽に当ててから片付けたほうがいいため、3月4日でなくても大丈夫という説もあります。
とはいっても、あまり長く出しておくのもホコリや湿気の原因になってしまうので、
1週間程度で片付けられるといいかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
村岡誉久吏
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村岡 誉久吏(つくり)でした。