金物に頼らず、木と職人技で造る家
今回は仕口編
車知継ぎ の紹介です
通し柱の四方から梁が差し込まれる部分に用いた
竿車知継ぎ(さおしゃちつぎ)
車知栓の打込み加減や、後からの増打ちで
継手の胴付き部分の隙間を空けたくない場合に
用いる継手
車知栓(しゃちせん)
2つの材の接合面に斜め又は直角に挿入する、
長方形断面をもつ、薄くて長い栓。
打ち込むことで材同士を引きつけあって、
緊結させる働きをもつ。
写真の斜めに薄く取り付いている赤茶色の材料が
車知栓です栓の材料は堅木を使用します。
当社では欅の材料を使います。
上の二つの材料の間に柱を挟み込み
車知栓を打ったのが一番上の写真です
プレカット加工ではこの仕口はできません。
私がこの仕口に出会ったのは、弟子のころ
350年前のお寺の保存修理工事で出会いました。
お寺や昔の民家では多様されている仕口ですが
今ではこの仕口を加工される大工さんも
珍しくなりました。
きちんと技術を継承するため私はこの歴史ある継手を
使い続けます