皆さん

ギター沼の畜生ブログへ、
今宵もようこそ!(笑)

さてさて、お待ちかね!(?)

日本製ストラトのピックアップ、
「テキサス スペシャル」
と、
USA カスタムショップ製ピックアップ、
「テキサス スペシャル」

との音の相違を比べて見ましたよ!


ま、
そもそもFender Japanのテキサススペシャル ピックアップ(以下テキスペ)と、
Fender USAのテキスペ、

同じなのか?
違うのか?

これ、事ある毎に論じられてきましたよね?

と言うか、ほとんど憶測の域を出ない話しばかりですよね。


皆さんはどう思います?


その前にテキスペ - Texas Special Pickup とは?

80年代後期、CBSから解放され再生したFender社が様々な派生モデルを作る中、
かのスティーヴィーレイヴォーン用のピックアップを新たに開発する。

これはレイヴォーンの愛器、
60年代のストラトキャスター「ナンバーワン」
のピックアップ(59年製)を元に、
更にワイヤーの巻数を多く、よりハイパワーな出力を出す様に施された、特別なピックアップだ。


しかし単にハイパワーだけを狙った単純なものではなく、
あくまでもストラトキャスターらしいシングルコイルの繊細さを残しつつも、
太くうねる低域と、
そして伸びやかな中域と、
上も下も真ん中もぜーんぶ頂きます!的なある意味ゴージャスなピックアップなのだ!


でもそれだとすんげーノイズやばくね?
となるんだが、
そこはミドルピックアップを逆位相(つまり反対巻きの磁性)で組む事で、セレクターをハーフに入れるとハムノイズを消すと共に、
シングルでも常にハムノイズを抑える効果を持つと言うナイスな仕組み。


よく、
「テキスペは太くて暴れる」などと評されるが、
それはちょっと違うかな。

太い音なのは確かだが、
そもそもストラトの音は低域が豊かである。

テキスペの特徴は「中域」である。

ムッチリとした、かつコシのある中域が
たのシングルコイルピックアップとは別格に前に出ている。

だから余計に「太くて暴れる」のだ。

まさにスティーヴィーレイヴォーンのストラトの音にピッタリではないか!


しかし、実際には彼のストラト「ナンバーワン」には搭載される前に(ステージで使われる前に)、
レイヴォーンはこの世を去ってしまう。



ちなみにテキスペは、
クラプトンにもプレゼンされるが、
御大はお気に召さなかったとの事で
クラプトン・シグネチャーストラトには採用されなかった(残念!)



ちょっと説明が長くなってしまったが、

90年代初頭からUSA、Japan共にラインナップに加わったテキスペ・ピックアップは果たして同じなのだろうか?

今回は、
実際に小生の手持ちのストラト、
1992年製のFender Japan(東海楽器製造)
「ST57-TX」のボディとネックをベースに、

そのピックアップを電装品ごと
USA製と交換したらどうなるか?


やってやりましたゼ!!!(どや!)


被験者(ベース)となるギターについては
コチラをご覧あれ⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎


さて、それでは先ずは全ての弦を弛ませて、
ピックガードをご開帳!!


さぁ、今までも何度もコントロール部の改良を重ねた、Japanの57-TXですが、
いよいよ大改革となるのです!

デフォのピックガードを外したボディをご覧あれ




どーですか!
この綺麗なボディ木工の仕事っぷり!

ピックアップ・キャビティの掘りを見るだけで
日本製の職人さんの仕事の丁寧かつ正確さがよく判りますよね!!

さすがのひと言に尽きます!


さてピックアップを改めて確認すると、
裏面のベースプレートにはなにも記されてませんが、
ある方に伺うとMiddleピックアップのホットコード側がオレンジの線を使っているのがテキスペの特徴だとか?

ん〜?
他のFenderのリプレイスメント・ピックアップにもMiddleにオレンジ線を配してるヤツ無かったか?

もちろん1950年代の当時のピックアップは全て
ホットが白、コールドが黒の2色で統一されていた。

ちなみに直流抵抗値(ピックアップ出力値)は
Neck、Middle、Bridgeの3つとも、
基本的には同じ。

単純にNeck用とか、Bridge用とか分けて作られてはいなくて、
同じモノを3つ搭載されていたんです。

搭載箇所別に出力値を変えて作るようになったのはCBS離脱後の現在の新体制になってからで、
音質の向上の研究をしだして搭載箇所別に出力を変えた方が良いと解ってからなのだ。




本題に戻そう。

今回は、ピックアップだけを取り除いて交換するのではなく、
電装品が載ったピックガードごと丸々交換してしまおうと思い立った。

その方が、戻す時ラクだからね(笑)

なので必要なパーツを全て取り寄せた!

もちろん速くて安くて便利なお馴染みサウンドハウスさんに発注しました!


ブランドは、敢えて伏せてますがついてるタグで判りますよね?(笑)

内容を紹介しますと、
ピックガードはJapan純正に採用されている日本製メーカーのもの。

ちょっと注意点なのは、
ギター本体が日本製と本国アメリカ製とでは、
微妙にネジ位置と、ネジ穴(ネジ山)が違うので
ここは万全を期して日本製を。

ボリューム&トーンの各ポットは定番のCTS社の
250kΩを3基

セレクターは、Fender USA純正で採用されているオーク社の5wayセレクター

そして、配線材はアメリカ製のビンテージスタイルのクロスワイヤーを用意しました。

ジャック&ジャックプレートは本体に直留めなので今回はデフォをそのまま流用します。




そしてそして、お待ちかねの今回のもう一人の主役がコチラ!

Fender USA Custom Shop製
Texas Special  Stratocaster  Pickup SET



開封して、
ピックアップを確認してみます。



通常のピックアップ(54とか59)と比べると
コイル部分は巻数が多いからか、
やや丸く肥えている様に見えます。

後、軽くロウ漬けは配線材と共にされているみたいです。


では交換側のピックガードをビルドアップ!



コンデンサーはデフォの方に以前付け替えた
Fender Pure Vintage Partsのモノを流用。

コンデンサーを共用するのは理由があって、
音質の変化に多大な影響を及ぼす重要なパーツであると言う事は、
このブログ内で何度も書いてきた事なので。



Custom Shop製はピックアップの裏のベースプレートには神々しい程の「Custom Shop」のラベルシールご貼られてました。

そしてジャックプレートとの配線を終え、
ピックガードを元の位置へネジ止めし、


いよいよボディへのインストール完了です!



。。。?

ピックアップと、ピックガードの白さが若干違うやないかーい!


コレは確認ミスですね。

ピックガードを発注する時に、あんまり白すぎるのは好みでないので、少ーしエイジドっぽいクリームがかった色を選んでしまいましたが、

ピックアップの色を確認しておけば良かった
(涙)

なので、同じ様にピックアップとピックガードの2つとも新調される方は色合わせに注意ですよ!




さて、組込みも終え、
ちょっと角度を変えて見てみましょう!



はい、しっかりトールGDですね。

ボビンからポールピースが飛び出た仕様になっており、
4弦(D音)だけ飛び出た物を「トールD」
3弦(G音)が飛び出た物を「トールG」
とか分けて呼びます。


このテキスペは3、4弦のポールピースが飛び出た仕様なので、
トールGDです!

それでは、お待ちかね!
いよいよ実奏!!!





。。。といきたい所では有りますが、

なにぶん長文になり過ぎたので、
実音検証は


次回!!!
m(_ _)m


ちなみに今回ピックアップを手に入れたのはコチラ⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎です!

新品では一番オトクだったかな?