さて、
前回は突如1976年製のGibson Les paul Custom ”Black Beauty” を買っちまったよ〜!

んで色々特徴を見てみたよ~

って話しの今回はPart 2 でございます!!



今回はいよいよサウンドの縁の下の力持ち、内助の功とも言える(?)コントロールキャビティ内に
迫ってみましょう!


では、パカッと!


コレがコントロールキャビティ内で、写真上がフロントピックアップ側、
下がリアピックアップ側です。

この頃はまだ定番のアッセンブリーで、
70年代後期になると金属プレートで覆われる通称「弁当箱」になる。


ポットは全てCTS社製で、
1377602という番号は
137=CTS社
76=1976年
02=その年の2月製造
という意味で、1976年当時のオリジナルである事が分かる。

もし、ボディやネック等にシリアルナンバー等が無く製造年がわからない時はポット等の記載で判断される。

が、

たまーにデフォルトオリジナルであるのに、
メーカーの工場でボディと違う時期のポットが取り付けられることもあるそうなので、
ボディ側のシリアルナンバーとポットの記載の両方でそのギターの生立ちを判別した方がいい。


だいたいどこでも70年〜80年代の過渡期はよくある事。

半田の状態がバージンであるので、
概ねオリジナルとみて間違いない。

そして、このブログ全体で逐一議題に挙げているのがコンデンサーである!



。。。コレナニ??
(´・ω・`)?

数値は.022μF、耐400V

ハムバッカー用の適正値であるが、

はて?
どこのメーカーで素材は何なのか?
ワタクシ初めて見ました。

レスポールカスタムというと、
”Black Beauty” の愛称の由来となった、
スプラグ社製のオイルコンデンサーである
その名も「Black Beauty」や、同社の「バンブルビー」がヴィンテージの定番だが、
50年代ではコーネルダブラー社の「GLAY TIGER」なんかも使われていたらしい。

そして過渡期である70年代だと、
それら以外にERO社のKT1817などのポリエステル製や、後年ではセラミックコンデンサー製などが混在する。

しかし。。。コレは知らないなァ。

弾いてみた感じは、クセがなく真っ直ぐに伸びる音。
高域も低域も詰まった感もなくて全体的に安定感がある。
パワー感もなかなかのもの。

なんだろ?
どっかで感じた印象だなぁ。

以前、オービルバイギブのカスタムに最初に換装したデルリトモのVitamin Qがこんな感じだった様な。。。

でもさすがのTバッカーPAFピックアップを十二分に活かせているとは思う。

でもとてもこのコンデンサーの正体が気になる。

このままでも全然満足なんですけどね。


でも実は、


本物のSPRAGUE社製 オレンジドロップのオリジナル!


ひょんな事から格安で新品を確保してあるのだ!

この他70年代サウンドを再現するために、
EROのコンデンサーもヴィンテージ品を数基確保済。


色々検証してみても面白いかも!

でも今はデフォルトで付いているコンデンサーの情報が欲しい!!

現在調査中だが、

もしご存知の方がいらっしゃいましたら、
コメントにお知らせください!!

ヨロシクお願いします!!🤗

【追記】このコンデンサーの正体が判明!
ITW という1912年創業の米国イリノイ州に拠点を置く電装部品の総合メーカーで、
このコンデンサーもフィルムタイプで、
ポリと金属ホイルが触媒のものだそうだ。

大量生産時代でもあって、安価で安定供給な部品をGibson初めFenderなども頻繁に使っていたのも当時としては当然だろう。
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そんなこんなで、
フレットの低さに戸惑いつつも
イキナリ購入に至った決め手とは?

「お値打ち価格」

まさにそれに尽きました!

確かに、76年製って他の年式(特に68年、74年)と比べたら特別人気がある訳ではない!

かと言って逆に不人気という訳もない。

それでも70年代全般的にヴィンテージ品志向になってきて、
平均相場も軒並み上がってきている中、
思わず目を疑う程の値付けがされていた!

さすがにネットの情報だけで判断なぞ出来ず、
これは一見の価値アリと都内の某大手楽器店へ。


すると確かに例の値段で吊り下げられているではないか!

し、しかも割と美品!!

すかさず試奏をお願いしてみると、
43年も経っているにも関わらず塗装ハゲが全く無い!!
リフィニッシュかと見間違う程!
店員さんがブラックライトを当てるなどして確認しみるも塗り直した形跡は無い!

ボディ裏のキズも多少のバックル傷があるが、
ラッカーがハゲ落ちてる所は皆無!

表面のピッキングスジすら殆ど無い!
驚愕そのもの。

ネック折れも疑ったが、全く無い。


で、店員さんに詰め寄ると、

ペグがグローバーに交換
ピックアップカバーが両方外され欠品
トーン&Volノブ2個が社外品に交換
ケースが非純正品

の4点に加え、

元々下取り品で安く入荷したから

とのこと。


へぇー!!!

それくらいでこの驚異のお値打ち価格ですか!

なんとお優しいお心遣い!!


他店なんて更に10万は高い値段でボロボロな個体がほとんどですぜ!


なので即決!!


愛でたくウチの子に成りました!


が、あまりに予定外だったので、
手駒を下取りに出そうかと思ったけど先程の条件を見ると、
あれこれ叩かれて大した値段は付かなそうと考え
このお店での下取りは止めておこうと思いました(笑)


ちなみに店員さんの話だと、あまりに売り出し価格が安いので店長がもう少し高く値段の見直しをしようと思っていた矢先だったそうです(ウソかも知れませんが)

そうなっても不思議でないくらいのお値段でした!



兎にも角にも、
普段から出物チェックをしまくっている努力の勝利と言えるお買い物でした!


皆さんも、普段のマメな市場パトロールをオススメしますよ!!


ではまた!!🙌