【諸乗法数】5-37
五蘊
色・質碍
受・領納
想・取像
行・遷流
識・分別
註 人の煩悩を肉体面と精神面から五つに分類した物。『般若心経』に見える語で、佛教語としては有名なもののひとつではあるが、その意味は難解である。
色は肉体面物質面の苦悩。次から次へと質疑が沸き上がり、それが行いの障碍となる。
受は苦楽の感受的作用を受け入れること。
想は概念的作用。事物の形を心中に思い描くこと。
行は深層心理に基づく意志。心が想いに任せて動く。
識は認識。物事を分別すること。
以上は釋迦が初転法輪にてこの五蘊苦を説いたとされる。