2005/04/12
ひねくれ太郎はいつも何かを犠牲にする。 何かを犠牲にする事で、ひねくれ太郎は生きた。 ひねくれ太郎は死んでない。 ひねくれ太郎は下を見た。楽になった。 ひねくれ太郎は上を見た。 何が見えたかは、昼か夜かの違いと、太陽と月かの違い。 どっちもキレイだった。
まこの雲
その日、マコちゃん(6才)と父(35才)は
二人仲良く手を繋いで川岸を歩いていた
マコにとってこの日が初めての散歩だった
突然の春風に
桜の花びらが二人を取り囲む
マコ… わーきれい
父… きれいだね
まるで春が、二人を歓迎しているかのようだった
二人は立ち止まり空を見上げた
空には数えきれない程の羊雲があった
マコ…ねーパパ…。
父…なんだいマコ?
マコ…曇って動くの?
父…動くさ…。
マコ…じゃあ、私が生まれた時、私の真上にあった雲はどこにあるの?
父…アハハ、マコはおもしろい事を考えるな。 そうだな、あそこにあるのかな。
父は、遥か彼方にある雲を指差した。
マコ…あれがマコの雲なんだね。
父…そうだよ。
再び二人は歩き出した
マコは、マコの雲をずっと見ていた
すると、マコの雲は二人の方へ近付いてきた
マコ…ねーパパ!マコの雲が近付いてくるよ!
父…本当だ!
マコ…あれがマコが生まれたとき真上にあった雲だよね!?
父…そうだよ。
マコ…じゃあ、次にあの雲がマコの真上にきたらどうなるの?
父… 。
マコ…ねーパパ!どうなるの?
父…マコは死んじゃうんだよ。
マコ…えーん、えーん!!
父の冗談にマコは泣いてしまった。
父…ごめん、ごめん、嘘だよ。(笑)
すると、突然辺りが薄暗くなり、雨が降り始めた
父…マコ!雨だから帰ろう!
マコは空を見上げる
マコ…あ、マコの雲がマコの真上にある。
父も空を見上げる
その瞬間二人は
黄色い光と
大きな音に
包まれた。
僕が生まれたとき真上にあった雲は、今どこにあるのだろう?