2024年5月3日更新!質屋が語る!ロレックス Ref.16520 コスモグラフデイトナ | 【公式】質屋・買取専門店 大黒屋 質上野御徒町店ブログ

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16520

 

 

Ref.16520とは

B'zや東京ドームと同い年

Ref.16520は1988年~2000年までの12年間製造されたデイトナです。1988年といえば、カルガリー冬季オリンピックとソウルオリンピックが開催された年。この頃は冬季と夏季のオリンピックが同年開催されていたんですねー。ちなみに、1992年のアルベールビル冬季オリンピックとバルセロナオリンピックが同年開催ラストとなって、以降は2年おきの開催になりました。国内ではB'zのデビュー年、つまりRef.16520とB'zは同い年になるわけで、質屋としてはRef.16520もさることながら、B'zの凄さをますます強く感じる次第。そして東京ドームが開業したのも1988年、開業当初は「ビッグエッグ」なんて呼ばれてましたけど、すっかり聞かなくなっちゃいましたね。

プレミア化が進むRef.16520

さて、話をもどして。Ref.16520はRef.6263、Ref.6265という手巻デイトナの製造終了に伴って発表された、初の自動巻デイトナとなります。個体差はあるとはいえRef.6263はほぼ1,000万オーバー(!)、Ref.6265もそろそろ4ケタ目前の相場ですから、狙うならRef.16520といった感じかもしれません。まぁRef.16520でも500万オーバーがどんどん出てきてますが・・・。500万オーバーの個体は後ほどご案内ということで。

発表された時から完成されたデザイン

ダイヤルカラーは黒と白の2種類、ケースサイズは40mmで、その後のRef.116520Ref.116500LNと同じカラーバリエーション、ケースサイズとなっています。Ref.16520、Ref.116520は黒文字盤の方が人気で買取価格も高い傾向。一転、Ref.116500LNは白文字盤の方が高い状況。

Ref.116500LNはベゼルがセラミックに変更されたものの、大まかなデザインは今も大きく変わっておらず、デイトナは登場した時からほぼ完成されたデザインといっても良いかもしれませんね。これがキングオブクロノグラフ、キングオブロレックスと呼ばれる所以でしょうか。

実用性を重視したムーブメント

ムーブメントはゼニス社「エルプリメロ」を独自に改良したものを搭載しています。どこをどう改良したかというと、36,000振動から28,800振動へと落としました。一般的に振動数が高い方が正確と言われますが、部品が摩耗したりオイルが切れやすくなるという短所もあります。ロレックスとしては耐久性かつ実用性を考えた末、28,800振動にするという選択をしたのかもしれませんね。次世代のRef.116520からは自社ムーブメント搭載となりますが28,800振動となってます。

とにかくマイナーチェンジが多い!

Ref.16520は次世代機のRef.116520、さらに次世代の現行モデルRef.116500LNと比べてマイナーチェンジが多く、製造時期や工場による個体差もあったりで、超プレミア価格で取引されている個体が多いのも特徴です。勉強の意味も込めて、マイナーチェンジの歴史をまとめてみました。

諸説あり・・・

ちなみにロレックスが公式発表しているわけではないので、年代は多少前後すると思うのでご容赦ください!「諸説あり」ということを先に述べさせていただきます!!ただ、公式発表がないゆえに世界中のコレクターたちが「どこが変わった」「ここが微妙に違う」といったポイントを探し出して、その情報がプレミア化を引き起こすというのはロレックスならではといったところでしょうか。っていうかコレクターってすごい!!

 

Ref.16520のダイヤルバリエーション

1988年~1989年頃(マークⅠ)

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(左:段落ち 右:逆6)

・5行目の表記が1段下がった「段落ち」。「フローティングダイヤル」とも。

・インダイヤルの「6」が逆になっている「逆6」

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(左:200タキ 右:400タキ)

・初期はタキメーターが200までしか表記されていない「200タキ」。以降は「400タキ」へ変更されている。

・タキメーターが400まで表記されているが、225と250が表記された「225タキ」。以降は225と250がなくなり、240へ変更。

・白文字盤のみ、ダイヤルがエナメル調の「ポーセリンダイヤル」が製造。その後マットダイヤルに変更。

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・夜光塗料は「T SWISS MADE T」ということでトリチウムを採用。

 

なにゆえ段落ちのダイヤルにしたのか、いろいろ調べてみましたがまったくもって謎、不明。なにかを表記するための空白だったのか、COSMOGRAPHを強調したかったのか。ロレックスの店員さんに聞いても分からないと思いますので、想像するしかありません。

1989年~1990年頃(マークⅡ)

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・5行だった表記から「OFFICIALLY CERTIFIED」が消えて4行に。

 

この時代は、4行表記の200タキもあれば225タキもあれば、240のタキ400もあったり。4行表記のダイヤルに変更したタイミングは全工場一緒だったものの、ケースは各工場にある在庫の古い順に使っていったとか?謎ですが、そうだとしたらその「もったいない精神」は素晴らしいと質屋は思うのですよ。

1990年頃(L番頃、マークⅢ)

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・4行表記から5行表記に戻る。

・文字の書体がセリフプリント、通称ヒゲ付きに変更。

 

分かりやすいところで言うと、上の画像5行目の「M」。「M」の両端上の部分からちょっとインクが出てますよね、見えますか?見えませんか?出てるんです。これがヒゲ付き。

そして、「OFFICIALLY CERTIFIED」って「公式、公認、認定」という意味で、クロノメーターの検定を通ってるってこと。クロノメーターっていうのは、スイスのクロノメーター検定協会が規定するムーブメントの精度をクリアしたことに対する認定。これをマークⅡで消したものの、さすがにやりすぎたと思って表記しなおしたのでしょうかね。ちなみにマークⅡでは表記されてませんが、クロノメーターの規格はパスしてますので。

1991年~1993年頃(マークⅣ)

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・ROLEXの文字以外の書体がセリフプリントからゴシック調に変更。つまりヒゲ無し。

 

ヒゲの有無は今のところ、今のところですよ、レアポイントというか買取価格に反映されていない気がしますね。つまり、マークⅢとⅣの間に価格差は感じられないかなぁ、と。あくまでも個人の好みといったところでしょうか。

 

1995年~1998年頃(マークⅤ)、1998年~1999年頃(マークⅥ)

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(左:マークⅤ 右:マークⅥ)

・左のマークⅤは右のマークⅥに比べて5行の表記がやや下。

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・マークⅤ以降は「逆6」ではなく「正6」に変更。

 

マークⅤとマークⅥの表記の位置は、見比べないとホントにわからないのであえて並べてみました。正直パッとお持込いただいても判断付かないレベルの違い。よってマークⅤもマークⅥも買取価格に差は感じませんねー。

ただ「逆6」と「正6」では買取価格に大きな違い、もちろん「逆6」の方が高いです。つまり、マークⅣとマークⅤでは買取価格に差が出るということですね。

1999年~2000年頃(マークⅦ)

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・マークⅦは夜光塗料が「SWISS MADE」ということでルミノバを採用。

 

マークⅠ~マークⅦをまとめてみた

いかがでしたでしょうか?Ref.16520のダイヤルの仕様変更。簡単にまとめてみましょう。

 

マークⅠ:段落ち+逆6+トリチウム

マークⅡ:4行+逆6+トリチウム

マークⅢ:5行ヒゲ付+逆6+トリチウム

マークⅣ:5行ヒゲ無+逆6+トリチウム

マークⅤ:5行下+正6+トリチウム

マークⅥ:5行上+正6+トリチウム

マークⅦ:5行+正6+ルミノバ

 

こんな感じでしょうか?

「おいおい間違ってるぜ大黒屋さんよぉ!」という詳しい方、すぐに訂正しますのでご連絡ください!!

 

Ref.16520のバックルとブレスにも変更あり

バックルは2回、ブレスレットは1回仕様変更を行ってます。

バックルはより頑丈に

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(左:シングルロック 右:ダブルロック)

1995年頃まではシングルロック。それ以降はダブルロック。ダブルロックに移行すると同時に、バックルとブレスの中央が鏡面仕上げに変更。アンティーク好き、ヴィンテージ好きは鏡面仕上げに抵抗ある人も多いかも。

 

16520

そして最終製造年の2000年頃にロックのクラウンマークを一回り小さく。

ブレスレットも耐久性重視に

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(左:分離型 右:一体型)
フラッシュフィットというケースとブレスレットを繋ぐパーツに変更点があります。左はフラッシュフィットとブレスレットが別のパーツとなっていて分離型フラッシュフィットと言います。右はフラッシュフィットとブレスレットが一つのパーツとなっている一体型フラッシュフィットとなります。1999年に一体型フラッシュフィットに変更されて耐久性がアップして頑丈な作りになりました。デメリットといえば、フラッシュフィットが万が一破損した場合に分離型であればフラッシュフィットの交換で済みますが、一体型だとブレス丸ごと交換になる点です。一体型フラッシュフィットの破損なんて考えただけでも恐ろしいことですね。

 

質屋が選ぶプレミアランキング!!

「ともかく種類がいっぱいあるのは分かったけど、どれが一番高く買取りできるのよ」という話。大黒屋質上野御徒町店スタッフが独断と偏見で選ぶ、Ref.16520レア度ランキングの発表!!

ちなみに海外相場は2021年3月調べ、このプライスでさえアレなのに数十年後には(あの時は安かったねぇ・・・)なんて世界になるのかと思うと、まさに恐るべしロレックス。

 

第5位 最終シリアルのP番

Ref.16520は2000年に製造終了となってRef.116520へと変更されます。ロレックスは製造年ごとでシリアルの頭にアルファベットを割り振ってたんですが(※2010年以降はランダム)、その2000年のアルファベットが「P」だったことからレアとなってます。シリアルは「P+数字6桁」で構成されていて、数字が小さい方が古いとされています。P番のデイトナはRef.16520とRef.116520が混在していて、今のところ「P+3~」までが発見されているので、Ref.16520P番の中でも「P3」はさらにレア化している状況です。P1~2であれば450万~500万、P3になると600万前後で取引されています。

第4位 パトリッツィダイヤル

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Ref.16520の黒文字盤、1993年~1995年製造の個体に見られるのがパトリッツィダイヤル。画像左のようにインダイヤルがブラウンに変色している文字盤のこと。別名はブラウンアイ。なぜパトリッツィと呼ばれるかというと、アンティコルムというスイスにある時計専門オークション会社の創業者・オズワルド=パトリッツィさんが発見したからだそうですよ。今のところまだ市場にはポツポツと出てる状況。インダイヤルの焼けが濃いほど良いとされているので、焼け具合によりますが「正6」なら300万円台後半~、「逆6」なら500万オーバーってところでしょうか。画像左は「正6」ながらもこれ以上ないくらいこんがり、右のパトリッツィはまだ焼けが足りないのと、ちょっと焼けムラがあるなぁ、というのが個人的な感想。

第3位 4行+200タキ

海外相場は750~900万円也。付属品なしが出品されてて650万くらい。

第2位 段落ち+200タキ

海外相場は800~1,100万円也。

第1位 ポーセリンダイヤル

ポーセリンは「磁器」の意味でして、エナメル調のダイヤルで初期の白文字盤にしかありません。レア過ぎて手元に画像もございません。どうしても気になる方は「16520 ポーセリン」で検索してください!

「段落ち」+「逆6」+「200タキ」+「ポーセリンダイヤル」の組み合わせ、海外相場を調べたら1,700万円~2,500万円也!参考定価ですか?当時の最終定価は65万円、35倍強です!!買取価格ですか?応相談です!!応・相・談!!!

売却しやすいRef.16520(今のところは・・・)

改めてまとめてみると、すごいですねぇデイトナって。デイトナが凄いのか、コレクターが凄いのか。わずかな仕様変更やレア度に価値を見出して(ロレックスからすれば見出されて、か)、それが世界中で認知されるにつれて価格もグングンと右肩上がりに上昇するという。ただ時計単体としてみても、30年以上前に生産がスタートしたと思えないくらい洗練されたデザインですし、オンオフ問わずに着けられる上に実用性と耐久性にこだわったムーブメントという魅力は十分に感じますね。さらにいざとなったらお金に換えられる上、その価格も大きく損することがほとんどないという換金性の高さも。手巻デイトナみたいに、買取できるショップが限られているようなことも今のところないですしね。

 

Ref.16520を売る時の重要ポイント

Ref.16520を売却するにあたっての重要ポイントが2点。

付属品の有無

ここかなり重要です。コレクターが求めているのは、一言でいえばオリジナルであること。付属品が完全に揃っていて、未研磨な上に出来る限りコンディションが良いもの。付属品も生産された年代ごとの冊子や取扱説明書、箱が揃っていないと満足してくれないのですよ。付属品の有無で買取価格が100万変わってもおかしくありません、ざっくりですが。

コンディション

おそらく市場に未使用レベルのRef.16520はほぼない状況ですから、多少の傷はあっても未研磨の方が引き合いはあるでしょうね。

 

この2つのポイントは時計に限らず全ての当店取扱い商品に言えることなんですが、購入する層がコレクターという点を踏まえると、他の商品に比べて買取価格に与える影響が大きいのは間違いありません。

 

Ref.16520の査定ポイント

Ref.16520を査定する際に質屋が確認するポイントは、

付属品

箱や保証書、カレンダー、冊子といった付属品が揃っているか、そしてコレクター向けの商品になるので年代もしっかり合っているかも確認いたします。もちろん、コマの数もしっかり確認いたします。

コンディション

ガラスに欠けている部分はあるか、ブレスレットがヨレていないか、ヨレているとすればヨレの程度、ダイヤルに劣化は見られないか、を主に確認します。先ほど書いたようにパトリッツィダイヤルであれば焼けている方がプラスになるので、焼け具合もしっかり確認します。傷に関しては、細かい傷はマイナス査定の対象にはしません。生産終了から20年以上も経っているモデルなので、未使用状態であることの方が少ないでしょうからね。もちろん傷がないに越したことはありませんが、経験として未使用状態のRef.16520はお目にかかる機会は少ないですね。

シリアルナンバー

保証書だったり、日本ロレックスでオーバーホールした際の証明書が付属している場合は、保証書や証明書に記載されているシリアルナンバーと本体に刻印されている保証書が一致しているか確認します。本体のシリアルナンバーは6時側のケースとブレスレットを外したところにあるので、お客様のご了承を得た上で外して確認します。もちろんすぐに戻せますのでご安心ください。保証書などがない場合も、盗品や不正品防止といった点からシリアルナンバーは必ず確認させていただきます。ここで「P3」シリアルだったりしたら、お客様も質屋も湧き立つこと間違いなし!

 

Ref.16520の買取相場は?

更新日:2024年5月3

デイトナ SS ブラック Ref.16520

中古品買取価格 お問い合わせ下さい

 

16520

デイトナ SS ホワイト Ref.16520

中古品買取価格 お問い合わせ下さい

・目立った傷や打ち傷がない・付属品について年式相応のものが全て揃っている

・バックル、リューズに損傷がなく正常に機能している状態

 
上記の価格はあくまでも普通のといったらアレですが、マークⅤ以降のRef.16520としての価格になります。シリアルが「P」から始まるものだったり、マークⅣ以前のデイトナ、ブラウンアイはさらに買取価格がアップしますので、ぜひお問い合わせ下さい!!

 

Ref.16520の質・買取は大黒屋質上野御徒町店へ!!

いかがでしたでしょうか?Ref.16520は腕時計の域を遥かに超えて、もはや美術品の領域まで達していると思いませんか?

 

・相場が上がったことだし、Ref.16520を売却して今後の生活資金に換えたい

・身近にRef.16520を受け継いでくれる人もいないから、売却して次のコレクターに譲りたい

・Ref.16520を売却して、次の時計を買う資金に充てたい

・時計を集めるのが趣味だった方の遺品整理

 

という方、ぜひ大黒屋質上野御徒町店を選択肢の一つにお考えください!

とにかく「俺のRef.16520を見てくれ!」という方、スタッフ一同後学のために勉強させていただきたいのでぜひお持ちください!!

 

Ref.16520でさえ初期であればあるほどデータがとっ散らかった状況ですから、さらに古い手巻デイトナに至ってはもはやどうにもこうにも。手巻デイトナに関しては今後一切触れずに終えたいと思います・・・。

 

お読みいただき、ありがとうございました!!

 

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