皆さん、こんにちわ。

 

今日は何を書こうかと思いますが、、、昨年秋口に車検で預かった平成6年式のD21テラノ(TD27)の話でも書きますかね。走行距離は確か21万キロ。

実は昨年末(12/28)に既に納車済みです。

 

以前から書いていますが、私の整備の基本はブレーキ(ハブ&ナックル含む)、ステアリング関係を先に行い、ある程度状態が上がったら、エンジン関係に行く、とういう流れです。

 

※実働車の場合です。完全不動車の場合やオーバーヒート、エンジンブローしているような車は別です。

 

「止まる・曲がる」が危うい車は危ないです。いざ!という時に止まれませんし、曲がれませんので。

 

そういうことで書いていきます。

 

先ず、フロントハブ・・・ガタついています。まっ、いつものことです(笑)

 

長い間、何もされてこなかった、或いは手抜き整備だったなんてことは良くあります。

 

おや?ボルトが付いていません。

 

 

 

ディスクも大分減っています。

 

察してください(苦笑)

 

ベアリングは全交換&ディスクも交換します。

 

 

ブレーキキャリパーは・・・記録簿によると、5年ほど前にオーバーオールされているようでした、、、が、左右輪(片側だけ)ともブーツがキチンとハマってませんでした。ゴミや水が入りますよね?

 

で、ブーツのハマってなかった方のピストンは・・・

こんなもの、再使用している場合では無いです。勿論ピストンも全交換です。一旦リセットです。

 

で、キャリパーの錆取りが大変なんです。

左がブーツがキチンと被っていた方で、右がブーツが外れて組まれていた方です。

 

錆を取る・・・錆って酸化鉄です。錆取れば取るほど、ボコボコのクレーター状になります。勿論キャリパーの口は開きますよね。

 

だから、固着してからのオーバーホールではなく、定期的にオーバーホールしましょうね~とお話させて頂いてます。

 

ピストン固着しちゃうと、ピストン外すのに1日掛かりの作業になることもあります。

 

時間と手間の無駄です。

 

更にキャリパー自体も使えない状態になっている場合もあります。

 

 

ブレーキホースも基本的には全交換です。

 

リヤ側にいきます。パーキングブレーキも勿論点検します。

 

ディスクは以前研磨されたということなので、今回は交換します。何度も研磨していると薄くなりますから、私のところでは勧めませんし、やりません。

 

部品供給があるうちに新品交換です。。。と言いたいとこですが、日産部品からの回答はリヤブレーキディスク及びリヤブレーキホース(左右)は生産中止でした。

 

部品商から純正部品の品番を教えて頂き、ネット検索して、時間が掛かりましたが社外新品を入手出来ました。

 

リヤのキャリパーも勿論オーバーホール&ピストンも交換します。

 

 

 

舵取り装置にいきます。

 

ステアリンクリンク周りのボールジョイントは記録簿見る限り、無交換(ブーツ交換はやってあるようです)

 

勿論ゆるゆるです。また、このタイプはアイドラアームを使っています。アイドラアームもよくガタつきます。

 

問答無用の全交換です。部品が出るうちに一旦リセットです。

 

部品供給が無くなってから騒いでも後の祭りです。

 

ステアリング周りもシャキっとしました。

 

あとは当然ですが油脂類の交換等します。

 

実は他にもやりたいことが多々ありましたが、次回に回した部分もあります。

 

これは部品も既に入手済なので部品に関しては安心です。

 

で、車検合格となりました。

 

 

ざっくりと書きましたが、初めて診させて頂くお車、特に古い車や過走行車は整備修理の方向性を決める、、、要は見立てに時間が掛かります。加えて部品の供給の有無の問題もあります。

 

色々と考えを巡らして、オーナーさんとも擦り合わせをして、作業を進めています。

 

それと修理書を上手い具合に入手出来たのも大きかったです。

輸出モデル用の全編英語版ですが、図面と数値を見れば分かりますし、グーグル翻訳などを使って読み解くことも出来ます。便利な時代になりました。

 

 

タイトルの件ですが・・・一人で作業していますからマルチタスク(複数台同時進行作業)は極力避けていますが、避けられません。

1人マルチタスクは本当に仕事がなかなか進みません。これはもう仕方の無いことなんですが、、、、だからこその臨機応変さ(柔軟性)や段取りが大事なんです。

 

テラノもあらかじめジャッキアップしてバラシて部品調べ&注文はしておきました。

生産中止の部品に関してもネットを介して1か月以上掛かったものもあります。

 

ランクル76は時間の掛かることは分かっていたことなので、先にテラノに手を付けました。

 

ランクル76は大体バラしたので、現在部品の手配を行う段階です。

 

部品商からFAXで図面を貰って、記入して、返信。それから部品商からの回答待ち。回答来たら注文。このキャッチボールを何度も繰り返します。コレ、かなり時間が掛かります。

 

 

 

古い&過走行、塩害、以前誰かが行った適当整備、、、色々あります。

 

外したら、ネジ山が終わっていた!なんて普通にあります(苦笑)

 

 

ディスクは減っていますので勿論交換ですが、ハブ側のネジ山も逝ってますのでハブASSY、及び取り付けボルトも全交換です。

 

それと、、、追々別の記事で書きますが、ランクルBJ41Vはナックルのネジ山(ボルトが刺してある箇所)が終わっていました。。。(Instagramに動画があります)

 

現在使えるものを海外に手配しています。

 

流石に某オクや某カリには出ていませんので。。。

 

オーバーホール済みの噴射ポンプは取り敢えずエンジンには組み付けましたが、上記した通り足回りが組めないので一旦ストップしてます。

 

まっ、なかなか抜き差しならない状況ではあります。

 

 

で、続いて~昨日、ランクル77の車検満了日でしたので、車検だけは合格して帰ってきました。

 

昨年事故修理&追加作業でフロント周り(ハブ、ナックル、ブレーキ、ステアリング)は完結させておきましたので、検査はそのものは楽勝でした。

 

今回はリヤの足回り関係を中心にやっていこうかと思っています。

 

やっぱり普段からのメンテナンスなんです。いちいち車検で焦っている場合では無いのです(笑)

 

34万キロ?日頃からメンテナンスしてれば、あんまり関係無いです(笑)

 

先に車検を受けて、あとから整備をすることを「前車検、後整備」なんて業界では言いますが、普段から車のメンテナンスされている車の車検なんて呆気無く合格です。

 

 

独立して20年、一人でやってきて「これは大事だな~」と思うことは、段取り、柔軟性、それと未来予想図を描けるか、、、なんて思っています。

 

諦めも肝心ですが、場合によっては粘り強く挑む、、、その辺が臨機応変なのかな、と思います。私、伊達に歳喰ってませんから(爆)

 

 

色々と脱線しましたが、テラノとその他の状況を書いてみました。

 

ではでは、また~。