みなさん、度々こんにちわ(笑)

 

今日でこのシリーズは完結させます。

 

最後の最後はエンジンです。

 

1HZはインテーク周辺が大概オイリーになります。ガスケットの材質の表裏にゴムを使っていたと思いますが、ゴムは初めは弾力があり、密着性があるので良いんですが、やがて劣化しますので密閉出来なくてこういう感じになります。

 

このエンジンはEGRバルブの無いタイプでしたので、インテーク内、インマニ内のスラッジは少ないと思います。

 

ちなみにEGRバルブ付きの1HZはこういう風になっています。

 

 

 

これを掃除していきます。これが結構大変です。

 

↑がスラッジです。長いマイナスドライバーを使って掘っていきます。なかなか固形化していますから、かなりの時間を要します。

 

 

 

で、こんな感じに掃除します。

 

・・・だからEGRバルブ無しの方が個人的にはエエとは思います(苦笑)

 

本来この作業は、タイミングベルト交換&ウォーターポンプ交換時にヘッドカバーを外しますから、当然インテークパイプも外します。で、こういう光景を拝めます(苦笑)

 

毎回ドキドキしちゃいます(苦笑)

 

横道にそれましたので、軌道修正します。

 

今回お預かりしたこの車両、記録簿上はタイミングベルト交換が2回されているようです。

 

本来「タイミングベルトだけ交換」なんてしません。

 

「安心安全」を理解している整備屋さんなら、タイミングベルトテンショナー(ベアリング)やオートテンショナー(ベルトを張らせる部品)、更に同時にウォーターポンプなどを勧めます。というか、最低でもテンショナープーリーやオートテンショナーは交換します。私はウォーターポンプも普通に勧めて交換させて頂いてます。その理由は↓の画像を見てください。

 

この車両、、、現在348875km。前回平成31年3月にタイミングベルトだけ交換されています。

 

タイミングベルト交換後、現在4年、29089km走っています。

 

ウォーターポンプの取り付け面やシャフトの軸から赤いお水が、、、だから同時交換なんですよ、とお勧めしてます。

 

通常、国産車のタイミングベルトの交換は10年或いは10万キロ、どちらかに達したら交換ということになっています。

 

ウォーターポンプ交換となりますと、またタイミングベルトを外さないといけません。余計に時間も工賃も掛かりますし、、、お客さんの負担増になってしまいます。だからタイミングベルト同時交換がベターなんです。1回で決めちゃえば、当分はノータッチでいられます。

 

まあ、滴ってるわけではないので様子見ですかね。。。足回りが先ですし。。。

 

折角ですから、ウォーターポンプの交換(タイミングベルト交換含む)の工程を紹介します。一般の方はなかなか見ることも無いでしょうから興味をもって見て頂けるとありがたいです。

前側を外していきます。

 

 

 

 

↑がウォーターポンプの取り付ける場所です。

 

 

 

 

ウォーターポンプを取り付けしたらタイミングベルトのバックプレートを取り付けます。

 

 

車体に載せてからの画像ですが、タイミングベルトやテンショナープーリー、オートテンショナーなども当然新品で付けてます。

 

それと、この時は噴射ポンプもオーバーホールしてもらい、取り付けました。

 

この年式、走行距離で1度もオーバーホールをやっていないのでしたら、私は勧めます。だって、説明してきたようにタイミングベルト関係の脱着をしないと噴射ポンプを外せませんので、一気にやってしまうのがベターかと思います。

 

で、噴射ポンプとノズル、燃料フィルターはセットでやると効果的です。

 

 

で、最終的にこんな感じになります。

 

さて、、、色々書いてきましたが、大体は書けたと思います。

 

その他マイナーなこともアレコレ書けますが、止めておきます。

 

キリがありませんから(苦笑)

 


最後に、、、車のメンテナンスはとにかく消耗品の交換に尽きます。

何もしない車は消費消耗され、ひたすら朽ちていきます。

 

あとは緊急性の高いもの、そうでないものに振り分けて、優先順位を付けてやっていけばいいのかな、と。

 

結局、今までやってこなかったことのツケをどこかで支払わされますから、色々考えて賢くやって頂ければ、と思います。

 

ではでは、また。