みなさん、こんばんわ。

 

何だか色々と仕事が押せ押せな展開になってきましたが、マイペースをキープしながらやっていく所存の大黒屋です(苦笑)

 

「周りを見ない。気にしない」です。齢51です。若い人に対抗意識燃やしてガンガンやっても敵いませんし、ロートルの体が即ブローしてしまいますので(笑)

 

さて、前回の続きです。今日明日には完結させたいと思っていますが、拘りが強く細かいので、出来るだけ割愛しながらも(笑)分かり易く書いていきたいと思います。

 

今回はタイトル通りですが、古い車、過走行な車はゴム関係は大体要メンテです。

 

ひび割れしたり、痩せたり、ホース関係は外したら再使用はお勧めしません。差し込み口が開いちゃったり、ゴム切れしたりしますから。

 

先ず最初ですが、シャシ・・・フレームですが、35万キロ弱走っていますが、塩害などあまりない地域で走られてきたようですので、超奇麗です。

 

 

 

 

 

フロアーもご覧通りです。

 

続きまして、サスペンション関係です。リーフスプリングは折れなどは無く、取り敢えず良いとして、リーフブッシュやショックアブソーバーのブッシュなどは・・・緊急性は無いですが、交換時期は近いと思ってください。

 

 

 

 

まだガタは無いので取り敢えずOKです。

 

それと、新車時からショックアブソーバーの交換歴の無い車も多いです。この車両も記録簿上は交換歴がありませんが、新品交換すると結構乗り味が変わるとは思いますが、抜けやガタが無いなら「やらない」という人もいます。それ以前に整備屋さんが勧めないですね。過剰整備だと思われちゃうからなんでしょうかね。

 

続いてロードセンシングスプリングのブーツ切れや取り付けゴムの痩せによるガタですが、、、ここの部品の供給がまだあるのか、私には分かりませんが、下のゴムブッシュ(赤〇)は近年新品取りました。

 

ガタの動画はInstagramに載せてありますので、興味のある方は観てください。

 

続いて、、、ミッション&トランスファ下のアンダーカバーを外しましたが、かなりきつく締まっていてCRC潤滑剤噴きかけながら、緩めては締め、締めては緩めての繰り返しで3本は取れましたが、1本は折れました。誰なんですか、締めたの?(怒)

私、滅多にボルトなど折らないんですが、、、オーナーさん、すいません。。。

 

 

 

で、よく見るとフロント側のプロペラシャフトの前側のジョイントはグリス給油されていましたが、アンダーカバーに隠れていた後ろ側のジョイントはご覧の様にカラッカラ、、、恐らく、長いことアンダーカバー外されてません。4ナンバーは1年車検です。こういうとこは毎回グリス給油するんですが、、、アンダーカバー外すの面倒臭かったんですかね?

 

 

それと残念な状況が発覚しました(泣)

前側のプロペラシャフトとトランスファの接続部位、コンパニオンフランジの根元からオイル漏れが、、、しかも盛大に(泣)

 

ここは只漏れているだけなら、コンパニオンフランジ+オイルシール交換で治ります。Instagramに動画を載せましたが、シャフトに対してラジアル方向(垂直方向)のガタがあります。これはシャフトを支持しているベアリングの摩耗でローラーが痩せてるんだと思います。更に進むとガッタガタになり、コンパニオンフランジが首振りの様になります。いくらコンパニオンフランジとオイルシールを交換してもシャフトがガタガタだとトランスファオイルをケース内に密閉しておくことが出来ません。

 

ガタが無ければ、こんな感じで直します(※他車種です)

漏れてますから、コンパニオンフランジ(白〇)外します。

 

 

 

 

手前が新品、奥が漏れていたものです。分かると思いますが、オイルシールの黒い部分がゴムのリップ部ですが、劣化などでココはかなり硬化します。硬化したゴムがコンパニオンフランジの円筒の部分を攻撃して、こういう線傷を作り、ここからトランスファオイルが漏れます。トランスファオイルを交換しないような車やオイル量が少ない車はこういう傾向になります。

 

上記したのは基本的なオイル漏れ修理の方法ですが、シャフトにガタがある場合、、、シャフトを支持保持しているベアリングが必ずあります。(別のランドクルーザー77の例)

 

 

そのベアリングのローラー部が摩耗して痩せてシャフトがガタつきます。最終的にはベアリングが破断破損してシャフトは首振り→オイル漏れ、という流れになります。

 

だから、どの部位でもそうですが、オイル(フルード含む)交換は整備の基本なんです。面倒臭がって「入っているから大丈夫だろ。補充だけで良いだろ」と、そういうことの連続が結果的に機械を壊していきます。

 

今回、ここは考えます。あの部位は本来ガタはあっては異常です。。。が、優先順位か、、、ブレーキ、ハブ、ナックルの方が絶対上位だもんなぁ(遠い目)

 

ここの修理は費用が掛かります。こういうこと(全部バラし)をしないと直せませんので。。。

 

 

 

 

 

この修理は「唸り」の修理でしたが、結局ベアリング関係は全交換。それと摩耗したアイドラギヤシャフトも交換しました。(勿論シールやガスケット類は全交換です)

 

 

※ローラー部とシャフトの表面(ローラー周回部)がこうなると唸ります。

 

シャフトとベアリングはこういう関係になっています。

 

さて、長丁場になってしまいましたので、一旦締めます。

 

今回は(その4)の①としておきます。

 

次の記事は(その4)の②でスタートしますが、この続きがまだまだあります(汗)

 

乞う、ご期待!

 

ではでは、また。お疲れ様でした~。