今、このブログを書きながらも右足もとに1匹の蚊が飛んでいるのが気になって仕方ない。

もう3カ所ぐらい痒いのだ。

なかなか殺せず蚊のフットワークの軽さに翻弄されている。

気にせずブログに取りかかろうとするとパソコン画面を悠々と横切りやがる。

なんて蚊だ。

これぞまさしく”電光石蚊”というものか。


まぁそれでも最近のミラクルハプニングについて述べようと思う。


最高の思い出となったアーグラーを後にして、僕らはニューデリーに向かおうとしていた。

夕食付きの特急電車で、21:15発予定。車内は冷房も効いてて指定席という快適なもの。

僕らは余裕をもって1時間前にはアーグラーの駅に到着していた。

電光掲示板で②番ホームであることを確認し、だいぶ早いがホームで待つ事にした。

インドはカーストの影響もあり上品な人もいれば物乞いで家の無い人もいる。

そんな物乞いの人は僕らのような観光客に食料や喜捨を求めてくるのだが、何もあげないとずっと近くに居続けるので、クッキーをあげたりしている。

その風景はインドそのもので、改めて僕らは今インドという国にいるのだなと感じていました。


時計は21:10を指していた。


そろそろか。もう一度電光掲示板を確認し、②番ホームが今自分の立っている場所であることを確かめた。

・・よし、大丈夫。

そして定刻の21:15になった。

あれ?始発点なのに来ない・・。

インドだから数分遅れは当たり前か。大きな気持ちでドンと待とう。

・・21:30

・・21:50

・・22:00

さ、さすがに遅れすぎてやしないかい?

窓口に確認しに行った。

僕「(チケットを見せながら)この電車まだ?」
駅員「もう行ったよ?」
僕「そんなわけないよ~僕らホームにずっといたんだから~」
駅員「③番ホームのやつだろ?とっくに行ったよ。」
僕「いやいや、②番ホームでしょ!」
駅員「③番ホームに変更のアナウンスあったでしょ。」
僕「・・。知らんがな!」


そういうわけで、1時間も前から待っていたのに急なホーム変更で快適な特急電車を逃したのである。

同じ電車は朝まで無い。ローカル電車なら深夜1:00発がある。

とりあえず急な変更した電車が悪いんだからチケット変更してくれと頼んだところ、自由席の最下層チケットに変更してくれた。

かなり格下の席。

でもニューデリーに行くしか僕らには手段がないので、駅の外で3時間も待つはめに。

荷物の置き引きやひったくりに十分注意しながら待っていたら、急に停電して非常用の自家発電だけになった。




おいおいこんな時間に停電はやめてくれよ・・

それから何分かして電気が戻ったのだが、電光掲示板に目をやるとバグっていたんだ。




掲示板はもう使い物にならないので駅員に逐一確認しながら無事に終電が到着した。

しかし、自由席を見て驚愕。




あかん。

バックパック背負ってる僕らが乗るスペース無いやないの。

もうこうなったら忍法”どさくさ紛れ”しかない。

そうと決まればエアコン車両でも行ってみようとのりちゃんと話し合い、乗務員に事情を説明して連結部分に乗せてもらった。



涼しい。
真夜中に無風の列車内でインド人だらけの人ごみの中数時間ゆられると思うと、連結部分でも天国に思える。

二人で端っこに座っていたら・・・なんと優しい乗務員さん。

簡易ベッドまで作ってくれたではないですか。





そして僕らの”どさくさ”を利用したホームレスのおばあちゃんも便乗してきたんですが、乗務員さんは僕らに見せた優しさと打って変わって蹴り飛ばし暴言を吐いて連れ出すというギャップ。

僕らはラッキーだったのですが、何だか心の底では複雑でした・・。


その後エアコン車両の指定席が1つ空いたから使っていいよ、と乗務員さん。

その1つの座席、シングルベッドの半分ほどの幅しかなく、3段ベッドの一番上という事もあり、上も狭いので寝転ぶしかない。

そこをのりちゃんと二人で荷物も一緒にぎゅうぎゅうになって寝転ぶ。

身動きのできない数時間を耐え過ごした。


そしてニューデリーに着いたのは朝6時近く。

デリーの駅・空港周辺のインド人は、自分から話しかけた人も含め9割は詐欺師だと聞き、詐欺情報をかなりチェックしていたんですが、まだ詐欺師も睡眠の時間だったのか、あまり声もかけられない。

一人話しかけてきた若い兄ちゃんが居ましたが、見えないものとして無視し、無事に宿にチェックインできました。

信用できる人は自分で見抜こう。
駅の電光掲示板は、嘘つかれたからもう信用しない。


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